内容説明
和歌研究はきわめて困難な閉塞状況に直面している。本書では古代和歌の文学史をゆるやかな枠組みの中で構想した。
目次
1 古代和歌の生成と展開(古代和歌における声と文字;序歌の変遷―万葉から古今へ ほか)
2 歌ことばの表現史(「霞」の表現史;「人知れず」とその周辺―万葉から古今へ ほか)
3 宴の歌の諸相(宴の歌学―長忌寸意吉麿歌からの和歌史;催馬楽「陰の名」考―歌謡表現と宴の論理を考える ほか)
4 和歌と物語(叙事歌としての記紀歌謡―記紀共通歌における詠者の相違について;歌物語の成立―『万葉集』巻十六から平安朝和文学へ ほか)
著者等紹介
多田一臣[タダカズオミ]
1949年生まれ。東京大学教授
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