出版社内容情報
室町期に書写されたと思われ、別本を多く含む、54帖揃いの貴重な原本を精密に撮影し、収録。冷泉為和周辺の源氏本文の伝流の実態がうかがえる。
第三巻収録
須磨、明石、澪標、蓬生、関屋、絵合、松風
解題(池田和臣)
内容説明
池田亀鑑『源氏物語大成』に「飯島春敬氏蔵空蝉巻、一帖」と記録され、「空蝉」の巻しかないと思われていた飯島本は、実は全五十四帖が揃っており、しかも別本二十五帖ほどを含む、貴重な写本であった。室町期に書写されたと思われる、飯島本源氏物語を精密な影印で、そのすべてを収録する。
目次
須磨
明石
澪標
蓬生
関屋
絵合
松風
著者等紹介
池田和臣[イケダカズオミ]
昭和25年東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。茨城大学専任講師、同助教授を経て、中央大学文学部教授。博士(文学)。書芸文化院平安書道研究会客員講師。源氏物語の表現の形成・構造・思想の研究、古筆切による古代中世文学の文献学的研究、古筆切の炭素14年代測定、仮名書道史の研究を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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