出版社内容情報
没後10年。/変遷する時代の研究動向とは距離をとりながら、独自の存在感を持った方法論を打ち立てた、独創的な国文学者、高橋新太郎の仕事を、今、振り返る。全3冊のシリーズ。//第1冊目『近代日本文学の周圏』は、生前の著者
内容説明
戦争と文学者たち。何を切り口に、どう視て、考えるのか。没後10年―。変遷する時代の研究動向とは距離をとりながら、独自の存在感を持った方法論を打ち立てた、独創的な国文学者の仕事を、今、振り返る。
目次
鴎外と「乃木神話」の周辺
五条秀麿―「かのやうに」(森鴎外)管見
「末期の眼」から「落花流水」まで
川端康成の“方法”断章
チャタレイ裁判の抵抗
「蒼き狼」論争の意味するもの―史の制約と詩的真実
学習院・『文藝文化』―三島由紀夫・〓(そつ)啄の機縁
「金閣寺」(三島由紀夫)
「金閣寺」2
文学者の戦争責任論ノート
転向の軌跡―三好十郎ノート
時代の煩悶―藤村操「巖頭之感」の周辺
不断着の抵抗・生方敏郎『古人今人』
『文学報国』の時代―しのぎと抗い
『近代への架橋』―長谷川泉とその時代
総力戦体制下の文学者―社団法人「日本文学報国会」の位相
馴化と統制―装置としての「文芸懇話会」
著者等紹介
高橋新太郎[タカハシシンタロウ]
1932年5月5日生まれ。1960年、学習院大学大学院人文科学研究科博士課程修了。1969年、学習院高等科教諭。1982年、学習院女子短期大学国文科助教授。1983年、学習院女子短期大学教授。1990年、学習院女子短期大学図書館長。1998年、学習院女子大学教授、国際文化交流学部日本文化学科主任。2003年1月11日逝去(享年70歳)。2003年4月、学習院女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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