目次
第1章 エラーの特徴
第2章 ヒューマンエラー研究
第3章 パフォーマンスレベルとエラータイプ
第4章 認知の特定化不足とエラーフォーム
第5章 ヘマもするマシンを設計する
第6章 エラーの検出
第7章 潜在性エラーとシステムの大惨事
第8章 ヒューマンエラーリスクの予知評価と低減
付録 ケーススタディ
著者等紹介
十亀洋[ソガメヒロシ]
1971年東京大学工学部航空学科卒業。全日本空輸(株)整備・運航・安全部門、(財)航空輸送技術研究センター主任研究員を経て現在、(公社)日本航空技術協会講師。所属学会等:日本人間工学会、Flight Safety Foundation(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アリョーシャ
3
圧倒的に理論寄りの書で、実践的な話は少ない。エラーの分類、様々な理論、エラータイプごとの原因、知識探索、エラーの検出、大事故の事例研究、エラー評価の理論など。エラーについて学ぶことは、人間が問題解決をする際の認知・制御過程について学ぶことでもあるとよくわかった。「こういうことに気をつける」「こういう対策が有効」という話は少なかったが、エラーや問題解決に関する理論的な土台を知ることができた。1990年の書籍が、2014年になって完訳されたのも、古典的な名著であるがゆえなのだろう。2018/03/21
ペンギン伊予守
2
基礎的資料なので直接使える部分はあまりない。 とはいえここを踏まえないと次に行けない。 やはり古典的作品と呼ぶにふさわしい。2023/03/21
葉
0
Spearmanが心理学の文献は当然のことながらエラーに言及した記述が満ち溢れているが、付随的に書かれたものばかりで、エラーを深く考察したものは希であり、体系的に考えるところまで及んでいない、という言葉を用いている。潜在的エラーやシステムの問題、失調症などについて書かれている。図がわかりやすかった。2015/05/12
のぶ
0
(日本ふうに言えば)失敗学の教科書という位置づけかな。認知科学の用語や、人の思考や行動を情報工学的(昔流行った人工知能研究のアプローチが結構使われていた)にモデル化した記述が盛んに使われていてかなり難解な本です。ケーススタディでは過去の原発事故を含めて数件の大きな事故の原因分析が行われています(ただし今年出た本ですがフクシマは扱われてません)。気になったのは訳者あとがきで、スイスチーズモデルという用語が原著者の功績として大きく扱われているのですがこの用語は本文で紹介されてないんですよね(これもエラーか)。2014/10/04
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