内容説明
ロシアの共産主義革命と、浸透する中国・漢民族との狭間にあって、白系ロシア人たちや内モンゴルの人々は、祖国復興や独立を夢見、満州国軍の“謀略・コザック騎兵部隊(浅野部隊)”結成に協力参加することによって、それを実現させようとした。日本の敗戦とともに、草原の彼方に消えていったコザック騎兵とモンゴル戦士を題材に、筆者の満州に寄せる複雑な思いを描く。
目次
第1章 馬賊の歌
第2章 日露戦争と永沼挺身隊
第3章 習志野騎兵旅団で運命の出逢い
第4章 ロシア革命で追われたコザック
第5章 浅野コザック騎兵部隊
第6章 ハルビン特務機関
第7章 ゾルゲ事件と日ソ中立条約
第8章 対ソ「関特演」の発動
第9章 ソ連軍高官の満州亡命
第10章 敗戦の満州に消えた群像