出版社内容情報
【目次】
内容説明
作家の父親が急逝し、17年ぶりに故郷に帰ってきたネイサンは、そこで8歳の少女が失踪したニュースを聞いて恐怖に震える。あれはずっと続いていたのか?急いで父の寝室を探ると、隠された靴箱の一番上に行方不明の少女と全く同じ赤いリボン、そして「真夜中の王」と題された原稿が仕舞われていた。ネイサンは少女を捜すため、父の遺稿をめくる。殺人犯による悪夢のような告白の物語を―。2025年マッキルヴァニー賞受賞!
著者等紹介
アシュカナーニ,タリク[アシュカナーニ,タリク] [Ashkanani,Tariq]
スコットランド出身。デビュー作”Welcome to Cooper”は、2022年CWA(英国推理作家協会)ダガー賞新人部門の最終候補作に選ばれる。翌年に関連作”Follow Me to the Edge”を発表。本作は長編3作目となり、2025年にスコットランドの優れた犯罪小説に贈られるマッキルヴァニー賞を受賞した。妻とふたりの子供とともにエディンバラに暮らす
鍋島啓祐[ナベシマケイスケ]
英米文学翻訳家。東京都生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
39
読み終えたら、緊張していたのに気がついた。たくさん死ぬ、これは想像がついた。作中に、小説家の父が書いた『真夜中の王』という作品が挟まれている。本文との相乗効果で、なんとも不気味な存在となっている。父は児童連続殺人鬼だったという設定。残された姉と弟に、刑事を辞めて私立探偵になった友人が加わり、それぞれの視点でストーリーは進んでいく。登場人物の誰もが闇を抱えているところは少ししつこく感じられたが、この不気味さは他にない面白さだった。2026/04/08
練りようかん
18
あらすじきっかけ。父親の犯行を知りながら故郷を離れ沈黙してきた息子が、今も続いてると知ったら。知人の私立探偵がぐんぐん真実に近づく前半は、失踪少女の発見と無実の男の処刑に時間が無いと焦った。作家の父親が残した未発表原稿は連続誘拐殺人事件を書いた私小説に思えたが、中盤それが指南書にすり変わってしまうのがきつい。動機はしっかり描かれているのだけど、探偵も刑事も読んだ者の頭に棲み着く声となり、呪いの書として君臨するのが肝だった。後半は取り憑かれてるの一点で、最後の救いも出口にはなれないやり切れなさが残った。2026/05/26
ばんだねいっぺい
16
どうしても好みが分かれるような物語なんじゃないかと個人的には、思ったり。2026/04/13
土筆
14
父の訃報をききネイサンは17年ぶりの帰郷。父の寝室で靴箱を見つけ、中には連続児童誘拐殺害の告白小説「真夜中の王」と記念品。ネイサン自身も虐待され、長年自傷を繰り返してきた。そして現在も行方不明の少女がいると知り必死の捜索、ついに発見するが……。広がる狂気。人はなぜ残酷なダーク小説に惹かれるのか。トマス・ハリスに衝撃を受けたという事で似た恐ろしさやおぞましさがあるが、レクター博士はキャラが完璧で狂気の中に秩序がある。こちらは児童虐待された心に傷をもつ者の視点でもっと切実にストレートな痛みを感じた。2026/05/12
やー
1
リーダビリティ高くてたしかに面白い。でもかなり罰当たりな本で、嫌悪感がせりあがってきて吐きそう。ここまでやってしまうなんて褒めるべきなんだろう。ホラー要素もあって、好きな人はとことん好きかも。自分はそこまで背徳的になれなかった。「衝撃」であるのはまちがいない。 2026/06/07




