出版社内容情報
【目次】
内容説明
独立記念日の夜、15歳の二人の少女が姿を消した。失踪直前、保安官補エミーは少女の一人に不安げに話しかけられたが、取り合わなかったことを悔やむ。ほどなく乗り捨てられた自転車と大量の血痕、さらに少女たちが隠していたおぞましい写真と多額の現金が発見される。撮影したのは、この町に暮らす成人男性に違いない。エミーは小さな町に潜む闇に対峙することとなり…。
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
CWA賞スチール・ダガー賞受賞『警官の街』(オークラ出版)を始め、25作を超える作品を執筆したNYタイムズ・ベストセラー1位作家。図書館を支援する非営利団体Save the Librariesプロジェクトの創設者。現在はジョージア州アトランタ在住
鈴木美朋[スズキミホウ]
大分県出身。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
82
カリン・スローターの新作は今回も女性の物語だ。独立記念日の日、小さな町で15歳の少女2人が失踪した。品行方正とはいえなかった2人の少女と癖のあるそれぞれの両親。捜査を担当する保安官補エミーは、失踪直前の少女の一人に話しかけられたが私生活に気をとられて対応しなかった。ストーリーはこの事件だけで終わらない。12年後、容疑者が釈放されここから新たな展開が始まる。この後半が面白いが、かなりの長編と登場人物がややこしくなってくるのが難点かな。読み終わってみると、タイトルがとても意味深。シリーズ化されても楽しめそう。2026/02/06
オーウェン
55
カリン・スローター作品は相変わらず女性の暴力に対して容赦がない。 少女2人が失踪し、保安官補のエミーが捜索に向かう。 消えた際の自転車には大量の血痕が残っており、彼女たちの部屋には大金とおぞましい写真の束が発見される。 この事件から更に12年後という形で事件が続く。 そしてまた失踪事件が発生し、過去を踏まえて事件の全容が明らかに。 出てくる男性が禄でもない奴らばっかだが、スローター作品はこれが普通。 事件の黒幕を含めてのミステリと、陰惨なドラマとしても実に硬派なつくりだった。2026/07/24
Shun
41
スローター新刊のノンシリーズミステリ。主人公は女性の保安官補エミーで、地元警察のボスである保安官の父親から直々に捜査の手ほどきを受ける場面があり、家族の繋がりを強く意識させる作風になっています。その”家族”というテーマが凄惨な殺人事件を描くスローター作品の中で本作ほど強く印象に残るものはなかった。発端となった少女二名の拉致事件は父娘に深い傷跡を残したが、犯人は特定されず経過した十数年後、再び同一犯と思われる事件が起こる。父と娘によるリベンジかと思いきや、まさかと思われる事態に発展していく。家族の絆が尊い。2026/02/07
しゃお
39
ジョージア州クリフトン郡。南部の町で起きた二人の少女の失踪事件。保安官補のエミーは事件が起きる前に失踪した少女の一人に話しかけられたものの、すげなくあしらった事を後悔。12年後、再び少女が失踪。少女に対するおぞましき所業は読んでいて辛く、とにかくクズ過ぎる男どもに怒りしか。そんな中で事件を通じて描かれるのは家族と赦しについて、そして隠された秘密の物語。700項超えのボリュームですがそれを感じさせないぐらい濃密で感情を揺さぶるものが。過ちは赦しのきっかけになるかも知れないけど、やはり赦せないものはある。2026/06/03
星落秋風五丈原
29
マディソンとシャイアンは、別々にいればいい子なのに、二人揃うと大胆な事が出来たり不良行為に走る。被害者側にも犯罪に接近する要素があったことを描きつつ、彼女たちの思惑など軽く飛び越えてしまえるもっと巨大な悪の存在をその上に据える。その上で、本当に糾弾されるべき悪は誰なのかを示す。「どうしてこんな残酷描写を?」と問われてきたスローターだが今回も容赦ない。ダメ夫のせいで被害者になる少女を食い止めるチャンスを逸したことを悔やみ続けるエミーの執念が最後に実るが、同時に虚しさも残る。失われた命は戻ってこないからだ。 2026/09/04




