出版社内容情報
二人の願いは一つなのに、
叶えられないのがせつなくて……。
上司で相棒のマックと働く救急救命士のジュリアは、
聡明で、勇敢で、たまらなく魅力的な彼に密かに想いを寄せていた。
仕事を通じて苦楽や感動を分かち合い、絆を深めてきたが、
ジュリアにはこの恋を前に進められない心の壁があった。
3年前に病のため子を望めなくなって元婚約者に捨てられて以来、
それが胸の傷となって恋愛に消極的になってしまったのだ。
かたや、マックは10年前に当時の恋人が妊娠したとき、
彼は子供が欲しいと願ったのに、相手は一方的に堕胎して去っていった。
以来、いつか父親になりたいと心から願っているとマックに告げられ、
ジュリアはこの恋から身を引くため、せつない嘘をつく……。
幼くして両親と死に別れたジュリアも、本音では好きな人と温かい家庭を築きたいけれど、相手の願いを叶えてあげられないのはとてもつらいことでした。そんな彼女がマックを想うからこそつく心にもない嘘に涙を禁じえません。名作家A・ロバーツが贈る感動作!
【目次】



