内容説明
古代から現代までを網羅―混乱を生き延びるヒントになる。学校では教えない世界を読み解く鍵。
目次
第1章 古代ギリシアの哲学
第2章 ヘレニズムとローマの哲学
第3章 中世の哲学
第4章 近世の哲学
第5章 近代の哲学
第6章 現代の哲学
著者等紹介
モーガン,ジェイソン[モーガン,ジェイソン] [Morgan,Jason M.]
麗澤大学准教授・モラロジー道徳教育財団道徳科学研究所客員研究員。1977年アメリカ合衆国ルイジアナ州生まれ。テネシー大学チャタヌーガ校で歴史学を専攻後、名古屋外国語大学、名古屋大学大学院、中国昆明市の雲南大学に留学。その後ハワイ大学の大学院で、東アジア学、特に中国史を専門に研究。2014~2015年フルブライト研究者として早稲田大学大学院法務研究科で研究。2016年ウィスコンシン大学で博士号を取得。2022年Holy Apostles College and Seminaryから修士号(キリスト教哲学)を取得。一般社団法人日本戦略研究フォーラム上席研究員を経て、2020年4月より現職
茂木誠[モギマコト]
作家、予備校講師、歴史系YouTuber。駿台予備学校、ネット配信のN予備校で世界史担当。YouTubeもぎせかチャンネルで発信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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南北
45
西洋哲学を古代から現代まで茂木誠とジェイソン・モーガンの対談によって明らかにしようとしている。それぞれの思想が形成された背景を明らかにしたり、西洋思想と日本思想を対比することでわかりやすい内容になっている。モーガン氏がルイジアナ州出身のカトリック教徒ということもあるが、東海岸や西海岸によく見られるアメリカ人とは異なる見解が垣間見えるところが興味深い。日本ではデカルトからロック、ルソーと受け継がれた理性を重視する思想は、現代においても恐るべき影響を与えていることがよくわかる。2024/10/16
ta_chanko
22
現代のグローバル資本主義の根底には、西洋哲学がある。ソクラテスの真理、プラトンのイデア、ゾロアスター教→マニ教の善悪二元論、ユダヤ・キリスト教の唯一絶対神、ルター・カルヴァンの宗教改革、ホッブズ・ロック・ルソーの社会契約、デカルトの理性、ヘーゲルの弁証法、マルクスの史的唯物論、ベンサム・ミルの功利主義、共産主義、全体主義、現代の新自由主義...。これらは西洋の歴史上、連綿と続いてきた設計主義の流れ。現実を否定し、手段を選ばずに理想を追求する危険な思想。対抗するには、歴史・伝統・経験に重きを置く保守主義。2024/12/17
Googoler777
4
総合歴史の教科書にぜひ組み入れてもらいたい内容でした。山川教科書の事実の羅列から日本人は解放されるべきと思います。政治・経済・文化・慣習の背景に人々の思想を支配しているものは何か?過去の思想が現在のロシアウクライナ戦争、中東紛争、大統領選挙、LGBT、AI等にどのように影響を与えているのか?この本をベースに自分なりの世界観を確立させたいと思える内容でした。2024/11/24
たーら
2
入門と銘打ってはいるが、ある程度哲学史に通じていることを前提に新しい見方を与えている印象。2024/11/09
Shinya Naito
0
2回目再読。2025/03/31