出版社内容情報
■トランプ政権はプーチンが拡散する“陰謀論”に汚染されている!
第2期トランプ政権の誕生で、世界の安全保障環境は激変した。トランプは“Yes Man”だらけの側近に囲まれ、陰謀論者が拡散する“フェイク情報”を鵜呑みにしながら米国政府を動かしている。トランプに影響を与える“陰謀論”“フェイク情報”の源流・発信源を辿ると、プーチンのロシアに行き着く。
移民(外国人)やリベラル派への弾圧、米国ファーストという名の“新モンロー主義”……米国が自ら国力低下の道を突き進む姿に、プーチンも習近平もきっとほくそえんでいることだろう。
そして事は米国だけの話に限らない。分断の潮流は、欧州で極右勢力の台頭を招いてきたし、その余波はフェイク情報をまき散らす新興政党の躍進で遂に日本にも……まさに“西側”は冷戦期以降の崩壊危機に瀕しているのだ。
トランプ人脈のプロファイリング、ロシア・ウクライナ戦争の知られざる戦況、習近平・台湾侵攻の可能性、北朝鮮「核ミサイル」の今後、中東情勢、そして日本“分断”の脅威……フェイク情報、ナラティヴ(物語)が情報空間を汚染し、個々の認知・認識を容易に歪める時代にあって、どのように正しい情報・ファクトを見極めればよいのか?
本書では、近年の紛争・戦争・国際政治の背景解読を軸に、ロシアの軍事・安全保障専家・小泉悠(東京大学先端科学技術研究センター准教授)とインテリジェンス・軍事ジャーナリストの黒井文太郎が、混迷の時代の情報収集・分析の手法について、対話形式で緊急解説する。フェイクの時代を生き抜く国際ニュースの情報分析術。陰謀論の時代、認知戦の時代をサバイブするための新しい情報学講座。
【目次】
内容説明
トランプ人脈のプロファイリング、ロシア・ウクライナ戦争の知られざる戦況、習近平・台湾侵攻の可能性、北朝鮮「核ミサイル」の今後、中東情勢、そして日本“分断”の脅威…フェイク情報、ナラティブ(物語)が情報空間を汚染し、個々の認知・認識を容易に歪める時代に、正しい情報・ファクトをどう見定めればよいのか?
目次
第1章 トランプ時代の読み方
第2章 「ウクライナ侵攻の戦局」と「プーチン政権」の読み方
第3章 情報源が複雑な「ロシア情報」の読み方
第4章 中国、北朝鮮、中東―国際紛争の情報分析法
第5章 「日本への脅威」の読み方
第6章 陰謀論とフェイク情報の時代を生き抜く技術
著者等紹介
小泉悠[コイズミユウ]
1982年千葉県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業、同大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMORAN)客員研究員、公益財団法人未来工学研究所特別研究員を経て、東京大学先端科学技術研究センター(国際安全保障構想分野)准教授。一般社団法人DEEP DIVE理事。専門はロシアの軍事・安全保障、新領域セキュリティの諸課題に関する研究。著書に『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版、サントリー学芸賞受賞)などがある
黒井文太郎[クロイブンタロウ]
1963年福島県いわき市生まれ。横浜市立大学文理学部国際関係課程卒業後、講談社入社。週刊誌編集者を経て退社後、フリージャーナリスト(ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に国際紛争取材専門)。帰国後、月刊『軍事研究』特約記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長を経て軍事ジャーナリスト。新領域安全保障研究所(INODS)リサーチフェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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