宝島社文庫<br> 疵の迷楼―耽美幻想セレクション

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宝島社文庫
疵の迷楼―耽美幻想セレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784299067937
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

狂気と享楽の世界に耽溺する――
10の名作が誘う、底なし沼へようこそ

(あらすじ)
山上の神社へ肝試しに訪れた、美しい少年士官が出逢った不可思議な出来事とは。(泉鏡花「妙の宮」) 病気療養中の少女には、女学園の後輩であり恋人の少女がいた。ある日、恋人が密室殺人事件に巻き込まれ--。(小栗虫太郎「方子と末起」) 下宿先の住人は皆奇妙な行動をする。(坂口安吾「蝉 あるミザントロープの話―」) 10名の文豪の名作が集った、耽美と幻想の世界に溺れる一冊。

<収録作品>
江戸川乱歩「鏡地獄」/谷崎潤一郎「人魚の嘆き」/小栗虫太郎「方子と末起」/泉鏡花「妙の宮」/木下杢太郎「少年の死」/坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」/夢野久作「死後の恋」/芥川龍之介「疑惑」/小川未明「百合の花」/中島敦「文字禍」

内容説明

山上の神社へ肝試しに訪れた、美しい少年士官が出逢った不可思議な出来事とは(泉鏡花「妙の宮」)。病気療養中の少女には、女学園の後輩であり恋人の少女がいた。ある日、その恋人が密室殺人事件に巻き込まれ―(小栗虫太郎「方子と末起」)。下宿先の住人は皆奇妙な行動をする(坂口安吾「蝉―あるミザントロープの話―」)。錚々たる文豪の名作が集った、耽美と幻想の世界に溺れる短篇集。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
本名:平井太郎。1894(明治27)年、三重県生まれ。早稲田大学卒。1923(大正12)年、雑誌『新青年』に「二銭銅貨」が掲載され作家デビューを果たす。小説執筆だけではなく評論や探偵小説誌『宝石』の編集・経営にも携わった。1965(昭和40)年、クモ膜下出血のため死去。満70歳没

小栗虫太郎[オグリムシタロウ]
1901(明治34)年、東京生まれ。小説家。京華中学校を卒業し就職した後、父の財産を元手に四海堂印刷所を設立。この時期に探偵小説に熱中し、短編『或る検事の遺書』を執筆。1933(昭和8)年、『完全犯罪』を執筆すると、『新青年』に原稿を持ち込み作家デビュー。1946年、疎開先の長野県で脳溢血のため死去。満44歳没

泉鏡花[イズミキョウカ]
1873(明治6)年、石川県生まれ。小説家。尾崎紅葉に弟子入りし、書生生活を続けた後、京都日出新聞に『冠弥左衛門』を連載しデビュー。豊かな語彙と美しい文体で構成された『高野聖』で人気作家となった。1939年(昭和14)年、癌性肺腫瘍のため死去。満65歳没

芥川龍之介[アクタガワリュウノスケ]
1892(明治25)年、東京生まれ。小説家。東京帝国大学(現東京大学)在籍中に、菊池寛らとともに『新思潮』を創刊。代表作に「芋粥」「藪の中」「地獄変」など。1927(昭和2)年、自宅で大量の睡眠薬を飲み自殺。満35歳没

小川未明[オガワミメイ]
1882(明治15)年、新潟県生まれ。東京専門学校在学中に坪内逍遥や島村抱月から指導を受け、1904(明治37)年に、「漂浪児」を雑誌『新小説』に発表。その際逍遥から「未明」の号を与えられる。卒業後早稲田文学社に編集者として勤務しながら作品を発表。1925年(大正14年)に早大童話会を立ち上げ、以来童話作家として精力的に活動する。代表作に『赤い蝋燭と人魚』、『月夜と眼鏡』など。1961年(昭和36年)に脳出血のため死去。満79歳没

谷崎潤一郎[タニザキジュンイチロウ]
1986(明治19)年、東京生まれ。東京帝国大学在学中に「刺青」を発表。以降、耽美主義の作家として活躍。長年にわたって多彩な傑作を発表し続け「大谷崎」と呼ばれた。1965(昭和40)年、腎・心不全のため死去。満79歳没

木下杢太郎[キノシタモクロウ]
1885(明治18)年、静岡県生まれ。1906(明治39)年、東京帝国大学医科大学に進学し、医学を学ぶー方で、与謝野鉄幹主宰の機関誌『明星』の同人となり詩や小説を発表。1908(明治41)年には北原白秋、吉井勇らとともに若手芸術家が集う『パンの会』を開く。この集会は自然主義に対するロマン主義的な運動となった。卒業後も医学者として各地の大学教授を歴任しながら創作活動を続け、1945(昭和20)年、胃がんのため死去。満49歳没

坂口安吾[サカグチアンゴ]
1906(明治39)年、新潟県生まれ。東洋大学卒業。1930(昭和5)年、同人雑誌「言葉」を創刊。翌年に発表した『風博士』を牧野信一に絶賛され、文壇で注目される。1946(昭和21)年、『堕落論』『白痴』を発表し、新文学「無頼派」の旗手として脚光を浴びる。1955年、脳出血のため死去。満48歳没

夢野久作[ユメノキュウサク]
1889(明治22)年、福岡県生まれ。新聞記者や童話の執筆などを経て、『新青年』に「あやかしの鼓」を応募して入選、文壇デビューを果たす。書簡体で書いた『瓶詰の地獄』『少女地獄』、一人の人物の独白で話が進む『犬神博士』『氷の涯』などを手掛けた。1936(昭和11)年、脳溢血のため死去。満46歳没

中島敦[ナカジマアツシ]
1909(明治42)年、東京生まれ。東京帝国大学卒。横浜高等女学校に教員として勤務しながら執筆をつづけ、1941(昭和16)年に「古渾」(「山月記」と「文字禍」)を『文學界』に発表し作家デビュー。作家スティーヴンソンの晩年を描いた「光と風の夢」が芥川賞候補に挙がる。1942(昭和17)年に持病の喘息悪化のため病死するも、残した作品の完成度の高さから没後に評価を高める。満33歳没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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栗山いなり

8
10人の文豪による狂気と享楽の物語を収録したアンソロジー。何というか宣伝文句に偽りなしの不思議なアンソロジーだった。様々な狂気を堪能できた一方で昔の作品が多いせいか妙に読みにくい作品もあったなって印象2025/07/06

うさぎ

4
谷崎潤一郎の「人魚の嘆き」が好きです。初めて出会う言葉、初めて見る漢字が多々あり、勉強になりました。2025/07/08

銀華

3
享楽の果てに出逢ったもの、日常の脇道の不可思議、徒然に吐露される内情、近代文豪十名の耽美幻想短編アンソロジーーー何年振りか教科書に出てくるような文豪の日本文学に触れた。読み慣れていない日本語が上級者じゃないからか、読みにくく想像しにくい作品があったものの、近所の変な人々、肝試しの不思議なこと、事件に巻き込まれてる同姓の恋人の手紙、文字に対する病気的な意味での考察、現実ではあまり眼にできないような世界観に浸れた。再読作品も含め、悦楽の限りを尽くした貴族が人魚に出逢う谷崎潤一郎『人魚の嘆き』が印象に残る。2025/07/08

タマ

1
近代文学の文豪ばかり集めた幻想的な短編集。坂口安吾の「蝉 ~あるミザントロープの話~」ミザントロープとはフランス語で他人とつきあうのを嫌う人という意味らしいが、登場人物がみんな変てこで泣いたり書き口説いたりわーわー騒いだり、と想像しい印象の話だった。2025/07/04

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