出版社内容情報
で広がる反EU主義など、世界は冷戦終結以来の危機を迎えつつある。紛争や内戦は、表面的には政治的対立や経済的な格差などに起因するが、その根底には常に「民族」がある。なぜ今、民族意識が表出してきたのか。冷戦以降の紛争を民族の視点からひもとこう。
【監修】
宇山卓栄(うやま たくえい)
1975年、大阪府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。代々木ゼミナール世界史科講師を経て、著作家。テレビ、ラジオ、 雑誌、ネットなど各メディアで、時事問題を歴史の視点でわかりやすく解説。主な著書に『民族と文明で読み解く大アジア史』(講談社)、『「民族」で読み解く世界史』『「王室」で読み解く世界史』『世界「民族」全史 衝突と融合の人類5000年史』(以上、日本実業出版社)、『世界一おもしろい世界史の授業』(KADOKAWA)、『経済で読み解く世界史』『朝鮮属国史 中国が支配した2000年』(以上、扶桑社)、『世界史で読み解く「天皇ブランド」』(悟空出版)、茂木誠氏との共著『日本人が知らない! 世界史の原理』(ビジネス社)など多数。
感想・レビュー
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Go Extreme
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国際問題の深層に存在する「民族」要因(ウクライナ、中東、移民等) 「国家」の枠組み超え、紛争の本質を「民族」視点で可視化 歴史的背景理解の不可欠性(スラヴ、ユダヤ、米移民、中国民族関係史) 民族意識の形成(言語・宗教・文化等)と対立の根源(米WASP例) 主要紛争の民族的分析:ロシア・ウクライナ、中東、米、中、欧州 アジア・アフリカ紛争(ロヒンギャ、内戦等)の民族的要因解説 日本の移民問題への警鐘(EU現状、アイデンティティ、安全保障) 紛争の深層理解への羅針盤、表層を超えた国際情勢理解の必要性2025/04/16