出版社内容情報
全ての疾患は常在細菌叢の乱れから生じるといっても過言ではありません。なぜ、そういえるのか?
それはすべての栄養素は腸を通して体に入るからです。食べ物だけではなく、ビフィズス菌や悪玉菌も腸を通して体の隅々まで行き渡るからです。
そして腸には1000種類、10兆個の常在細菌がいます。その常在細菌叢が健全なバランスを保っている限り、体は健康でいられます。
しかし、それが崩れると病気になるのです。では、どうして崩れるのか、崩れるとどんな病気になるのか、それを治すにはどうしたらいいか、それを解説した一冊です。
さらに、その常在細菌叢のバランスを整えるのが食物成分のプレバイオティクスです。
なぜプレバイオティクスはいいのか。プロバイオティクスとはどう違うのか。プレバイオティクスにはどんなものがあるのか。それをも解説しています。
生き生きして健康的な社会の方向性を指し示す一冊です。
内容説明
腸内フローラ、腸内マイクロバイオーム、腸内細菌叢、様々に呼ばれる腸内の常在細菌叢。母親から受け継いだ常在細菌は、生まれて3カ月ぐらいで皮膚から腸内まで覆います。その常在細菌叢が健全であれば、様々な病気を防いでくれます。しかし、それが乱れているとアレルギーや糖尿病、うつ病、がんなど、様々な病気を引き起こします。なぜ常在細菌叢は乱れるのか、それを整える方法は?そして究極の食品成分、プレバイオティクスの可能性を明らかにします。
目次
第1章 常在細菌叢の仕組みと働き
第2章 常在細菌叢の乱れ(ディスバイオシス)が起こす病気
第3章 常在細菌叢はなぜ乱れるのか?
第4章 常在細菌叢をコントロールする方法
第5章 プレバイオティクスを用いた疾病の改善
第6章 ヒト以外の動物たちにも効果的なプレバイオティクス
第7章 常在細菌叢の乱れを調べる方法
最終章 プレバイオティクスがつくり出す未来
著者等紹介
廣岡芳樹[ヒロオカヨシキ]
藤田医科大学医学部消化器内科教授。名古屋大学医学部卒。医学博士(名古屋大学)。名古屋大学医学部附属病院准教授を経て現職。日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会消化器病指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化管学会胃腸科指導医、日本膵臓学会認定指導医、日本胆道学会認定指導医、日本超音波医学会超音波指導医(消化器)、日本医師会認定産業医など多数の資格を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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