出版社内容情報
太平洋戦争の終結を決めた昭和天皇。誰よりも平和を望みつつも時代に翻弄されてしまった昭和天皇。そして、自らを象徴天皇として作り上げてきた昭和天皇。すでに時代は平成も終わり令和になっても日本が平和なのは、昭和天皇が平和を望み続けてきたからです。本書は、波乱に満ちた人生を送ってきた昭和天皇の感動の物語を50紹介します。完全書き下ろしです。
内容説明
日本がもっとも揺れた時代の天皇だった昭和天皇。多くの国民を戦争でなくし、死を覚悟して自らマッカーサーに会いに行かれた。そして、日々食べるものもなく呻吟している国民のために、「戦争の一切の責任は私にある」と話され、食糧の援助を頼まれた。その姿を見て、椅子に座っていたマッカーサーは立ち上がり、目はいつしか尊敬のまなざしに変わっていた。すべては国民のため、日本のために一切を背負って生き抜いた昭和天皇の生きざまを50の物語で紹介!
目次
第1章 国民との絆
第2章 優しさ
第3章 覚悟
第4章 人間宣言
第5章 決意
第6章 孤高の君主
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
12
昭和天皇の偉大さを記した本。やや昭和天皇を美化しすぎている。日本の指導者も、サイパン戦後は、何回も和平の話が天皇の口から出てくるように誘導している。フィリピンで決戦を行い、特攻までした時、軍部は、天皇の口からから和平の言葉が出てくるのを期待した。それでも出なかったので、沖縄決戦をやり大和をはじめとする特攻攻撃や菊水作戦で全航空力戦力をつぎ込み、悲惨な地上戦を行った。ここでも天皇の声を期待したが、やはりでてこなかった。そして原爆投下・ソ連参戦で降伏を決意するのだ。遅すぎやしなかったか。2024/09/18
けーぴる
3
これ以上国民を苦しませるわけにはいかないという思いが、太平洋戦争を終わらせた聖断に至らしめた。またマッカーサーへの懇願は、昭和天皇の全てをかけたものだった。☆3.52024/09/28
Go Extreme
1
国民との絆: 日本国民1000通の手紙 あっ、そう 沖縄はどうかね 文化勲章は貧しい者にあげてほしい 優しさ: 雑草という苦沢内・猛獣という動物もいない 私は仏のこどもです なんだ、ちょっとも困りゃしない 覚悟: 阿南、泣くな。お前の気持ちはわかあってる 戦争の一切の責任は私にある ひとえに私の責任です 人間宣言: 私はかみではない 天皇の仕事は張りぼてになることだね 決意: 朕の股肱を傷つけたる者をゆるさない 一旦結んだ条約は是非とも守らなければならない 孤高の君主: 驚嘆すべきは公正無私でいらしたこと2024/09/12
Ta283
0
昭和天皇の偉大さを語るエピソード集2025/02/02
青空のゆくえ
0
やや昭和天皇を美化し過ぎの感があった。太平洋戦争。確かに昭和天皇の英断が無ければ日本はもっと酷い状況に追いやられていたのは間違いないと思う。でも自分としては、天皇がそれをできるのなら何故もっと早く英断を下せなかったのか。戦況はもっと早い時期から悪化していた。もっと早く英断していれば原爆を2発も落とされ、本土を焦土と化すことは無かったのではないか。「戦争の責任はすべて私にある」それを生涯悔やみ、戦後その贖罪に努められたのかもしれない。2024/09/14