出版社内容情報
シリーズ累計100万部突破
『このミステリーがすごい!』大賞受賞作&連続ドラマ化
『元彼の遺言状』のヒロイン再び
法律相談から殺人事件まで――弁護士・剣持麗子は
今夜も徹夜で街の事件の謎を解く!
(あらすじ)
亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。都内の大手法律事務所で忙しく働くかたわら、業務の合間に一般民事の相談にも乗る羽目になり……。本名も住所も明かさず「武田信玄」と名乗る男に犯罪現場に呼び出されたり、認知症を患っているらしいおばあさんを家まで送ったら首つり死体を発見したり、深夜に次々と舞い込む難題を麗子は朝までに解決できるのか!?
内容説明
亡くなった町弁のクライアントを引き継ぐことになってしまった剣持麗子。都内の大手法律事務所で忙しく働くかたわら、業務の合間に一般民事の相談にも乗る羽目になり…。本名も住所も明かさず「武田信玄」と名乗る男に犯罪現場に呼び出されたり、認知症を患っているらしいおばあさんを家まで送ったら首つり死体を発見したり、深夜に次々と舞い込む難題を麗子は朝までに解決できるのか!?
著者等紹介
新川帆立[シンカワホタテ]
1991年生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
となりのトウシロウ
96
前作『元彼の遺言状』で亡くなった村山弁護士から「暮らしの法律相談事務所」を引き継いだ剣持麗子、第一話に登場するホストで源氏名「武田信玄」の黒丑益也、警視庁新宿署刑事課橘五郎の3人が登場する連作短編5編。夜中に電話で叩き起こされ駆けつけると事件が起きていてそれらを解決するうちに夜が明けるという不健全極まりない生活を送る麗子の体を心配してしまう。全ての話に黒丑が関与している疑い。一体黒丑は何者なのか。最終話でそれが明らかになるが、常に麗子は冷静で淡々としていて動じないところが麗子の良さか。2024/07/28
ゆいきち
64
シリーズ3作目。前2作と同様長編かと思いきやまさかの短編。ドラマ観てないけどこれ既に放送されていたの?あと剣持麗子、キャラがすこーし変わっている?こんなに人情に厚いキャラだったっけ?源氏名が「武田信玄」のなんだか憎めないホストが登場したり、癖の強い刑事が登場したりして、てんやわんやで面白いのだけど、何となく私は今までの長編モノの方が好きかな?(弁護士総出の大運動会は面白かった!)今後もこのキャラクター達は出てくるのでしょうか。次は長編で読みたいなあ。さくっと読めるミステリーが好きな方にはオススメです。2024/08/12
ハゲおやじ
49
”元彼” ”倒産続き” と読んでの3冊目。気になっていた本。5つの短編?から構成。剣持は、”元彼”の頃から比べると 良い人になっていた。個々の話は、少しずつ同じ人が絡んでいるものの、最終的に なるほど(伏線回収)である。ほぼ寝ていない麗子だからか 終わり方には「?」を感じてしまう…って 弁護士は こんなに大変なんだね。いつも思うけど 私には絶体無理だわ(そもそも弁護士にはなれないけど…)。黒丑って 凄いんだけど、ここで書くとネタバレだから書けないなぁ。続きがあるなら 読んでみたいね。2024/07/14
よっち
40
思うところあって亡くなった町弁のクライアントを引き継いだ剣持麗子。忙しく働くかたわら、業務の合間(主に深夜)に次々に難題が舞い込む連作短編集。不動産屋が何者かに殺害され第一発見者の男に呼び出された麗子が、バーのホスト殺人事件、事務所の先輩弁護士の奇妙な急死、認知症らしいおばあさんを家まで送って発見した男の首つり死体、瓦の張替えを行ったA家の近隣で不幸が相次いでいる相談など、以前ならやらなかった案件に引っ張り回される中、それが意外な展開に繋がっていきましたけど、微塵もブレない彼女らしさがとても印象的でした。2024/05/09
竹ピコ
36
剣持麗子が段々個性のない普通の人になってきてるような気がする。好感の持てるキャラ手はなかったけど、人としてつまらなくなってきた。シリーズ物として、話を広げたいのかもしれないけれど、風呂敷だけ広げて何も回収できなかったにならなきゃ良いけど。前作で主役だった玉子ももう少し出てきてくれると良かったのに、一度名前が出てきただけ。前ニ作のような、人としての成長も見られず、別にこのシリーズに無理やり入れ込む話ではないんじゃないかなと思った。読みやすいから、そこそこ楽しめたけど。2024/05/22