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創元推理文庫
冷えきった週末

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488152048
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

2月29日の深夜、名士たちのパーティから一人の女性が姿を消し、翌朝、死体となって発見された。同時にプレイボーイの富豪が妻を残して失踪。二人を結ぶものは?もつれあう愛憎と打算を解きほぐすべくフェローズ署長の捜査はつづく。105項目のデータと29の疑問点を提出。綿密な伏線と徹底したフェアプレイで読者に挑戦する、警察小説の巨匠ウォー屈指の本格ミステリ、本邦初訳。

著者等紹介

法村里絵[ノリムラリエ]
1957年東京都に生まれる。女子美術短期大学卒。主な訳書に「この町の誰かが」「森は知っている」「創世の暗号」「洗脳裁判」「彼が彼女になったわけ」などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

99
フェローズシリーズ第9弾〔再読〕翻訳された作品では6作品目。現実はこんなものという感覚が強い、推理型警察ミステリの先駆的作品。パーティー帰りの1人の女性が、撲殺遺体で発見される。付近には遺体発見者しか住んでいなく、車も通らない山沿いであった。先に帰った夫や浮気相手、パーティーから消えた男性やその妻、主催者や他の招待客たちと一癖ある連中ばかり。兎に角9割物語が進んでも、一向に犯人の目星が付かないのに、弛まずに読ませ続ける展開は見事。隣町のラムゼイ署長、冒頭に引っかき回した印象だが、ちゃんと意味在るとは驚く。2019/12/03

*maru*

48
著者7冊目でフェローズ署長シリーズ6作目。今回は彼のライバル(?)でお隣タウンゼンドのラムゼイ署長が大活躍だ。ただし、散々愚痴り、駄々をこね、奇声を発し、身体を揺すりながら笑い転げるP73あたりまで。ラムゼイのポンコツな活躍のおかげで、いつも以上にフェローズや彼の部下たちの有能さが際立つ内容。私利私欲に目が眩む者、愛憎渦巻く人間関係、醜い罵り合い。殺人事件の背景に目新しさはないが、読者への挑戦状ともとれる捜査メモの掲載やラムゼイのミスリードっぷり等々、今回も読者のツボを心得た安心と信頼のウォー作品だった。2019/08/31

yucchi

33
フェローズ署長シリーズ第6弾。隣町?のダメ署長ラムゼイのダメっぷりに苦笑い。事件が自分の管轄区ではなかった時の喜び方がバカ丸出し(笑) 事件関係者は誰も彼も自己中な人ばかり。大人の都合に巻き込まれるペニーが不憫。今回もまたある証拠からスルスルと事件解決に向かう。読後に解説を読み、ラムゼイ署長の立ち位置に「なるほど!」と膝を打つ。登場人物表を見て人数の多さに怯むが、読み進めるうちに気にならなくなるのでご安心を。安定のウォー品質でした(^^)2017/05/25

geshi

32
冒頭で出てきて現場を引っ掻き回し容疑者に対して犯人扱いするラムゼイ署長のインパクトが強い分、それと比較してフェローズ署長の事実を積み重ねていく地道な捜査が際立つ。数多くの関係者達が必要か否かに関わらずつく嘘を選り分け、隠された事実を暴いていく。夫婦と浮気相手の三者に都合よく振り回されるペニーが不憫。たった一つの証拠から展開される実験的推理はかなりジャンプが入っているとは思うけど、細かな伏線が端々に効いている。巧みなミスリードが普通の警察小説ならできない”意外な犯人”を生んでいる。2017/10/11

本木英朗

31
アメリカの警察小説の大家であるヒラリー・ウォーの作品のひとつだ。俺は2001年に一度だけ読んだ。2月29日の深夜、名士たちのパーティから一人の女性が姿を消し、翌朝、死体となって発見された。同時にプレイボーイの富豪が妻を残して失踪。二人を結ぶものは? もつれあう愛憎と打算を解きほぐすべくフェローズ署長の捜査は続く!という話だ。「緻密な伏線と徹底したフェアプレイ」というところは、本当だったよ。でもやはりねえ、というところもあるしねえ。とりあえず以上です。2021/10/11

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