出版社内容情報
全国の熊による人的被害件数は過去最多を更新している。日本は世界でも珍しい人喰い熊事件が多発する国だということは知られていない。本書では、明治から令和まで、日本で発生した人喰い熊の事件を総ざらいします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
180
本書やNEWSでは、いかに熊が脅威かという論調になっていますが、諸悪の根源は人類だということで、猛省する必要があると思います。熊をはじめとした野生生物との共生が必要です。 https://tkj.jp/book/?cd=TD051974&p_bn=yoyaku2024/02/07
フンフン
9
こわい! 昨年、山中ではなく、都市部に出没する熊が繰り返しニュースになりましたが、これは従来の人を恐れる熊とは異なる習性の熊なのだそうです。熊を仕留める猟銃は非常に貫通力が高く、普通の住宅の壁を貫くこともあるということで、住宅地での発砲は禁止されているのですが、そのため山の中より住宅地の方が安全だと学習してしまっているらしい。嗚呼ッ、今年は去年より被害多発するのでは?2024/02/15
Aby
4
熊害の本が出ると読んでしまう.人間が怖くなくて,人里に降りてくるやつは,怖すぎる.山でも人里でも,リラックマ以外のクマには会いたくない.2024/08/16
ひとまろ
3
うかつな個体が間引かれ狡猾な個体が生き残った。まさに今起きているアーバン熊はこの失策が一因でもある。生態系を学ぶ上で実に興味深い。2025/02/12
アヴィ
1
2023年コロナ禍と入れ替わるようにやって来たのが熊害。人間が御せない自然界の猛威が吹き荒れたが、100P強のムック本の本書はそれらをかなり詳らかに伝えている。歴史的な熊害事件である三毛別事件や、近年ならOSO-18事件などがとても興味深い。OSO-18が餓死寸前の状態でハンターに発見され撃ち殺されたのは、1頭の雌牛の意外な抵抗にあい、それがトラウマになり以降牛を襲えなくなったというのは自然の摂理であり、物悲しい話でもある。2025/02/21