出版社内容情報
警視庁で発足した「確定死刑囚捜査班」の任務は、死刑が確定した事件の再捜査。集められたのは、定年間近の刑事・小津、唯一志願した大手企業の令嬢・碓氷、ネットで副業していた元サイバー犯罪捜査課の西、先輩を病院送りにした元SATの狂犬こと横田、暴力団幹部と恋人関係にあったと噂される柏木の5人。シリーズ累計40万部突破『博多豚骨ラーメンズ』の著者が描く、曲者たちが奮闘する警察小説。
内容説明
警視庁で発足した「確定死刑囚捜査班」の任務は、被告人に死刑判決が下った事件の再捜査。集められたのは、警備部SATで先輩隊員3名を病院送りにした“狂犬”横田、ネット副業がバレたサイバー犯罪対策課の西、暴力団幹部との恋仲が噂されるマル暴の柏木―“懲戒処分経験あり”の無法者たちだった!班を率いることになった老刑事・小津は、唯一志願してきた「令嬢警部」こと碓氷と共に、一家惨殺事件の再捜査に乗り出す!
著者等紹介
木崎ちあき[キサキチアキ]
福岡県出身。第20回電撃小説大賞にて『博多豚骨ラーメンズ』で大賞を受賞し、2014年にデビュー。同作は2018年にTVアニメ化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さっちゃん
47
死刑執行後に真犯人が名乗り出たことを機に発足した「確定死刑囚捜査班」。メンバーは老刑事の小津、実家が大企業の碓氷、アイドルオタクの西、元SATの横田、暴力団幹部と恋人関係にあったゲイの柏木の5人。碓氷以外は懲戒処分経験者という問題児揃いのチームだが…。/いや~面白かった!死刑判決が出るほど凄惨な事件だけど、メンバーの軽い会話やノリのおかげでサクサク読める。クセ強なメンバーのチームワークも良くて最高。最後に話が繋がる構成も良いし、死刑執行する刑務官の苦悩に触れているところも良かった。これはシリーズ化希望!2024/08/03
nyanco
32
木崎 ちあきさん、初読の作家さんですが、めっけもの!面白かったです。 死刑後、冤罪が判明したことをきっかけに警察の汚名返上のために作られた新部署「確定死刑囚捜査班 」 メンバーは、元捜1・現会計係長のロートル、ITアイドルオタク、元操1のお嬢、マッチョ、インテリヤクザとややテンプレート気味だが、キャラがとても良いです。 それぞれがやらかして流刑地・「確定死刑囚捜査班 」に辿り着いたのだが、一癖あるがなかなかの切れ者揃い。 短編集可と思いきや、それぞれの犯人がリンクし、最後に封印された過去の真実が… 続→ 2024/09/04
ハスゴン
31
初めて読む作家さんでしたが、面白い設定でとても楽しめました。共感できない死刑囚の為に仕事をする気持ちがよく書けていたと思います。2024/08/21
いなばさくら
24
長編警察小説。初読み作家さんでしたが10年ほど前にデビューされてたラノベ系の方みたいですが、本作は結構堅めの警察ものミステリで、しかもプロットもキャラ設定もありきたり感はあるけどなかなか面白い。本筋には無関係な小ネタもユーモアたっぷりで、かなりお気に入りの1冊になりました。これが著名な作家さんの作品でもっとエモいタイトルなら文庫書下ろしじゃなくてハードカバー\2,000-でも売れたんちゃうかな。どなたかのレビューで知った作品ですが、大当たり。正直、続編を期待しちゃいます。2024/11/01
イシカミハサミ
19
「博多豚骨ラーメンズ」の木崎ちあきさんの作品。 いい意味で宝島社文庫に染まっていなくて おもしろい作品だった。 理解のあるおじいちゃんっていいよね。 確定死刑囚の事件を洗いなおして、 冤罪の可能性を潰す、というのが主目的。 そこから物語が起こるけれど、 短編としても良し、 長編としても一つの物語になっている。 続きがあるなら出てほしい作品。2024/12/11