出版社内容情報
地名や伝承から、その土地の災害を推測する「災害伝承」の第一人者・桜咲竜司は、東京・深川で奇妙な話を聞く。
どんな傷も治す河童の秘薬を受け継ぐ、薬局の一人娘が呪われたという。
秘薬と呪いの正体とは。関東大震災時に井戸から聞こえた小豆を研ぐような音。誰が何のためにそんな音を立てたのか。
謎を解く中で桜咲は、数々の妖怪伝説を吞み込んだ、江戸の町の秘密に辿りつく──。
内容説明
地名や伝承から、その土地の災害を予測する「災害伝承」研究の第一人者・桜咲竜司は、東京・深川で奇妙な話を聞く。どんな傷も治す河童の秘薬を受け継ぐ、薬局の一人娘が呪われたという。秘薬と呪いの正体とは。関西大震災時に井戸から聞こえた小豆を研ぐような音。誰が何のためにそんな音を立てたのか。謎を解くなかで桜咲は、数々の妖怪伝説を呑み込んだ、江戸の町の秘密にたどり着く―。
著者等紹介
久真瀬敏也[クマセトシヤ]
東京都清瀬市出身。山形大学理学部に入学後、北海道大学法学部に編入学・卒業し、新潟大学大学院実務法学研究科を修了。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として『ガラッパの謎 引きこもり作家のミステリ取材ファイル』で2020年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
42
河童の万能薬に小豆洗い、そして羽犬の謎。興味深い。2023/12/07
るぴん
30
災害伝承をテーマにしたシリーズ3作目。「佐賀とヴェネツィア」「深川河童の万能薬」「関東大震災と宝の井戸」「豊富秀吉と羽犬伝説」どれも面白かった。歴史ミステリーは大好きだけど、こういう民族学的なものも大好き。長く続いてほしいシリーズ。2023/11/14
mariann
27
シリーズ3作目。テーマはすごく好きなのに相性が悪いのか、どうしてもペースが上がらない。前回もそう思ったのに忘れていたのでまた同じ目に遭う‥。けれど読み終わった後は中途半端ではあれ、頭に残っているんだよなぁ。地面踏み固めてーとか。今回は河童の木乃伊の謎と関東大震災時、井戸はなぜ埋められたのか。そして佐賀県の水路の仕組み。やっぱり勉強になる。進みは悪いけど次巻も読んでいこう。2024/09/04
よっしー
27
シリーズ3作目。江戸時代にも七不思議ってあったのかと興味深く読み進めていたのですが、現代の七不思議とはまだ少し違った感じでした。河童の木乃伊は良く聞くテーマでしたが、他の2つは初めてで…興味深く読みました。そこから更に災害伝承と絡めていくというのは流石ですね!!2024/05/23
くまちゃん
18
シリーズ3作目。今回も災害伝承講義、参考になった。でもちょっとこじ付けっぽくなってきた感が。本物の民俗学者が読んだら、なるほどってなるのか、下らないってなるのかな?!2024/01/17