出版社内容情報
6月16日から東京国立博物館で『古代メキシコ展』が開かれます。内容は「マヤ」「アステカ」「テオティワカン」の古代文明展です。本書は、本展開催に合わせ、メキシコ文明の全貌を明らかにする新書です。展覧会では、マヤの赤の女王の遺構や、アステカの大神殿、テオティワカンの三大ピラミッドが紹介されます。しかし、多くの日本人は、各文明の名前は知っているけれども、どんな文明だったのか、どんな歴史だったのかを知りません。そこで本書では、マヤとメキシコ文明をわかりやすく、ビジュアルもたっぷりに紹介します。歴史にもスポットをあてた一からわかるカラー新書です。
内容説明
古代マヤの文明観を覆す最新の大発見がありました。アグアダ・フェニックス遺跡の発掘です。航空機からのレーザー測量で発見され、古代マヤの起源がいままでの常識より150年も前だったことが分かりました。さらにそれは、私たちが持っていた人類史の常識をも打ち破るものでした。文明の発達は一気に進むことがあります。マヤの人々はたった100年の間に巨大建造物を造るだけの能力を得たのです。そして、マヤを含む古代メキシコの文明は、大河と潅漑農業と鉄器が文明を生み出すという常識さえ覆しました。彼らは石器と人力だけで巨大な神殿ピラミッドを造り上げました。本書では、そのようなマヤと古代メキシコ文明のすべてを明らかにします。
目次
第1章 メソアメリカ文明とは何か?(世界六大文明の一つ メソアメリカ文明;メソアメリカ文明を支えたトウモロコシと石器 ほか)
第2章 マヤ文明(マヤ文明最古で最大の公共建築 アグアダ・フェニックス遺跡;マヤ低地北部、マヤ低地南部、マヤ高地の3つに分けられる地域 ほか)
第3章 サポテカ文明とテオティワカン文明(メソアメリカ最古の山上都市 モンテ・アルバン;メソアメリカ最初の国家 サポテカ国家 ほか)
第4章 アステカ文明(テオティワカン衰退後に繁栄した要塞都市ショチカルコ;国際都市トゥーラを都とする謎のトルテカ文明 ほか)
著者等紹介
青山和夫[アオヤマカズオ]
茨城大学人文社会科学部教授(マヤ文明学、メソアメリカ考古学、文化人類学専攻)。1962年京都市生まれ。東北大学文学部史学科考古学専攻卒業。ピッツバーグ大学人類学部大学院博士課程修了。人類学博士(Ph.D.)。日本を代表するマヤ文明学の推進者。古代アメリカ学会会長。1986年より、ホンジュラスのラ・エントラーダ地域、コパン遺跡、グアテマラのアグアテカ遺跡、セイバル遺跡、メキシコのアグアダ・フェニックス遺跡や周辺遺跡などでマヤ文明の調査に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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