出版社内容情報
かつては世界のほとんどの国に王や皇帝が君臨していたが、民衆による革命、軍部によるクーデター、
植民地支配、特権階級を否定する共産主義の台頭などによって、多くの王室が廃絶され、現在ではわずかに27の王室を残すのみである。
本誌では、現存する全27のロイヤルファミリーについて紹介するとともに、かつて存在した世界各地の王室を網羅。
その国が持つ王室の歴史の捉え方から、各国の国民性を解き明かす。
【監修】
宇山卓栄(うやま たくえい)
1975年、大阪府生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。代々木ゼミナール世界史科講師を経て、著作家。テレビ、ラジオ、 雑誌、ネットなど各メディアで、時事問題を歴史の視点でわかりやすく解説。主な著書に『民族と文明で読み解く 大アジア史』(講談社)、『「民族」で読み解く世界史』『「王室」で読み解く世界史』(以上、日本実業出版社)、『世界一おもしろい世界史の授業』(KADOKAWA) 、『経済で読み解く世界史』『朝鮮属国史 中国が支配した2000年』『韓国暴政史「文在寅」現象を生み出す社会と民族』(以上、扶桑社)、『世界史で読み解く「天皇ブランド」』(悟空出版)など多数。
感想・レビュー
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aisu
10
王室の興亡視点で各国の歴史を読むのは、知らなかった事も多く、面白かった。特に近世は…ややこしいのだがなんとか…読んで、今あそこがああなのはそれでか〜みたいな。国民性も反映してたりして。あと、王制廃止された国の王族の末裔さんは今どうしてるとか。2023/02/17
頭飴
3
世界の王室史×概略。現存する世界の王室や消滅した過去の王室などの歴史、興亡を概略的に解説したムック本。 サブタイトルの王室史を知れば国民の本性が分かるは誇大ではあるが、日本の皇室を含めた世界の王室についてまんべんなく解説されていた。 資本主義の時代にあってお金では買えない歴史・伝統がある王室。現代においては血統としての品位や高貴さだけでなく、ノブレス・オブリージュとしてのあり方が求められているのだろうなと夢想。 ヨーロッパ諸国の姻戚関係の複雑さや植民地支配による王室滅亡の多さにはなかなか驚いた。2023/02/16