出版社内容情報
樹木 希林[キキ キリン]
著・文・その他
内容説明
「楽しむのではなくて、面白がることよ。面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中」「失敗したらね、そこからスタートなの。あんまり深く考えない」。2018年9月15日、惜しくも他界した女優・樹木希林さん。樹木さんが残した言葉から珠玉のメッセージを厳選。人生に悩み、ふと立ち止まりたくなったとき―ありのままの自分を貫き、最期まで自然体で生きた樹木さんの言葉が、きっとあなたの「心の栄養」になるはずです。若かりし頃の貴重な写真も多数収録!
目次
第1章 生―人生と幸福について
第2章 病―がんと病いについて
第3章 老―老いと成熟について
第4章 人―人間と世間について
第5章 絆―夫婦について
第6章 家―家族と子育てについて
第7章 務―仕事と責任について
第8章 死―生と死について
著者等紹介
樹木希林[キキキリン]
1943年、東京都生まれ。本名、内田啓子。61年、文学座に入り「悠木千帆」名義で女優活動をスタート。70年代にテレビドラマ『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『ムー』『ムー一族』などに出演し人気を博す。2000年代以降は映画に活躍の場を広げ、『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(07年)、『わが母の記』(12年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞。08年に紫綬褒章、14年に旭日小綬章。2018年9月15日に逝去。享年75(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yamakujira
5
インタビューや会見での言葉を名言集のように編んだ本書から、著者の人柄が偲ばれる。世代のせいか、ジェンダー意識や夫婦や家族の考え方に違和感を禁じ得ない言葉も多いな。また、夫婦関係に言及する「絆」の章では行間から夫に愛されて共に暮らしたかった切ない想いを汲むのはうがちすぎだろうか。それでも、自然体を演じようとした女優の勇姿が好ましく、言葉に付された番号で7、15、24、26、27、33.34、36、38、41、61、65、83、103、107、111、114、116あたりは深く共感するね。 (★★★☆☆)2023/01/18
おまめ
1
遺言、ではないですね。生きていた時の言葉を集めたもので、テーマ別に分けているけれど。樹木希林さんの掴みどころのない独特な雰囲気は、ご自身で「小さい頃は自閉傾向が強かった」と書かれているのを読んで納得。すごく期待したからか、そこまで、だったな。2024/03/29
莉沙
1
"人に贈ろう"と思った言葉ではなく、樹木さんの生きた言葉をまとめた本。だからこそ自然で、受け取りやすい。不思議ともっと楽に生きていいのかな?と思えた。2023/08/15