出版社内容情報
なぜ、東山に有名寺社が集中しているのか? なぜ、豊臣秀吉は京都を御土居で囲んだのか? なぜ、京都人は「町」意識が強いのか? 1200年続く京都の成り立ちから現代までの謎と秘密を「地形」や「地理」の観点から迫り、京都独特の歴史の謎を解き明かす。豊富なカラー地図・地形図つきで解説します。
内容説明
京都ほど謎が多い都市はない。それは京都が時代の流れに順応しながら、再生し続けてきた都市だからである。「千年王城」と呼ばれ、日本の政治の中心であり続けた京都は、人の手が加え続けられた地だ。南北に流れる川によって土砂が運ばれ、なだらかな斜面が続く平地である京都盆地は、平安京遷都以前は、相次ぐ川の氾濫によって人が住むことが困難な土地だった。やがて治水工事によって京都は都にふさわしい土地となり、その後も時の権力者や町衆の手によってダイナミックに変化し続けたのだ。京都を俯瞰し、地形に注目すると、京都で起きたさまざまな歴史的な出来事の理由や過去の町の痕跡が見えてくる。本書では、地形と地理の視点から、京都にまつわる50の謎、歴史の真相に迫る。
目次
第1章 なぜ、平安京は京都につくられたのか―古代編(なぜ、平安京は京都盆地の北部につくられたのか;なぜ、平安京は船岡山を中心に造営されたのか ほか)
第2章 なぜ、京都御所は平安京の中心にないのか―中世編(なぜ、白河と鳥羽が院政の拠点になったのか;なぜ、平家は郊外の六波羅を本拠地にしたのか ほか)
第3章 なぜ、豊臣秀吉は京都を大改造したのか―安土桃山時代編(なぜ、織田信長は防御が弱い本能寺に泊まったのか;なぜ、織田信長は京都に2つの二条城をつくったのか ほか)
第4章 なぜ、京都は首都にならなかったのか―近世・近代編(なぜ、徳川家康は京都に政権を置かなかったのか;なぜ、二条城は東に3度傾いているのか ほか)
第5章 なぜ、京都人は「いけず」なのか―現代編(なぜ、京都人は「町」意識が強いのか;なぜ、京都人は「よそもん」を嫌うのか ほか)
著者等紹介
青木康[アオキヤスシ]
埼玉県生まれ。学習院大学法学部卒業。神社専門編集プロダクション・杜出版株式会社代表取締役。全国の神社を巡り、地域ごとに特色ある神社の信仰や歴史学の観点から神社を研究し、執筆活動を行っている
古川順弘[フルカワノブヒロ]
神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。宗教・歴史分野をメインとする編集者・文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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