出版社内容情報
いま、世界中で起こっている紛争や対立の多くは「民族問題」に根ざしているが、
我々は各地の民族がどこからやってきて、どのようにして、そこに存在するようになったのか、ほとんど知らない。
ロシアがウクライナに侵攻した背景にも、根深い民族問題が存在している。
本誌はアフリカで誕生した最初の人類が拡散し、今に至るまでに経験した衝突と融合の軌跡を追うことで、世界の紛争や対立の根本原因を解き明かす。
【監修】
宇山卓栄(うやま たくえい)
1975年、大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。代々木ゼミナール世界史科講師を務め、著作家。テレビ、ラジオ、 雑誌、ネットなど各メディアで、時事問題を歴史の視点でわかりやすく解説。主な著書に『民族と文明で読み解く 大アジア史』(講談社)、『「民族」で読み解く世界史』、『「王室」で読み解く世界史』、『「宗教」で読み解く世界史』(以上、日本実業出版社)、『世界一おもしろい世界史の授業』(KADOKAWA) 、『経済で読み解く世界史』、『朝鮮属国史 中国が支配した2000年』、『韓国暴政史「文在寅」現象を生み出す社会と民族』(以上、扶桑社)、『世界史で読み解く「天皇ブランド」』(悟空出版)その他著書多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
29
民族でわかる世界史とは戦争と迫害とジェノサイドの歴史なのであった。奴隷が語源のスラブ民族ロシア人が自らがされてきたことを同じように繰り返している現状よ。ヒトラーはスラブ人全員ユダヤにやりかけたように絶滅させようとしていたとあったけど、いやさすがに…と思ったけど、さすがにじゃないんだろうな。ゲルマン民族の大移動のそもそもの原因となったフン人がトルコ人なのか、匈奴なのか正体が謎なの知らなかったわ…。つうか〇〇人の正体とか考えたことなかったわ…。2023/07/16
ドラマチックガス
12
基本的にムック本は興味のある記事をつまみぐいするものだと思っているなかで、この本は最初から最後まで通読した。ロシアがヨーロッパらに対して抱く歪んだ感情等を、民族の抗争史から描き出す。「スラブ人」が奴隷(Slave)から来ているというのは知らなかった。しかも美女狩り由来って。世界中で、全歴史を通じて少数民族が受けてきた迫害の数々にゲンナリする。勉強になった。2022/08/24
akiakki
7
地図とカラー分け、写真が豊富なのでイメージが掴みやすい。サラエヴォ事件の経緯や原因を読んでて、「チェコ人と結婚して親スラブ人的なオーストリア人は国内のハンガリー人から人気がなかったけどセルビア人に暗殺された」→ン"ン"ン"ン"ン"ン"!?!?!?となったので東欧の民族分布が知りたかったが、アジア・アフリカ・南米の民族についても学べました。物理的な国境、それとは別のレイヤーに民族、更に別のレイヤーに宗教が重なってれば火種にしかならないよね。2023/07/09
きゅるきゅるぽくと
5
世界中の戦争の多くは、民族紛争によるものらしい。民族の広がりとかかわりなく国境の線引きが行われたため、民族自決のための戦争が起こる。エチオピア、ミャンマー(ロヒンギャ)、ナイジェリア、カメルーン、南スーダン、イスラエルとパレスチナ、など。また、ロシアによるウクライナ侵攻は民族を統一するという大義名分が使われる。1991年ソ連崩壊に伴いロシアはウクライナを独立国家として認めたにも関わらず、今になって、プーチンにより戦争による領土の変更という暴挙が起こった、背景にはドゥ―ギンによるユーラシア主義があるようだ。2025/08/02
むさみか
5
平和ボケと言われようが 感覚的によく分からない民族問題 世界中の民族問題が ざっくりですが網羅されているので 理解しやすく便利です 思った以上に 世界中は 少数民族への 迫害に満ちています2022/12/12
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