出版社内容情報
現在、治療薬の欠品が続いています。ジェネリック医薬品のメーカー不祥事で100品目以上の医薬品が供給不足に陥っています。この傾向は、今後さらに1000品目まで広がり、2年は続くといわれています。これは政府にも問題があります。薬価をおさえすぎたため、ジェネリック医薬品メーカーの品質管理がおざなりになったのです。さらに、医療費削減が進まない現状に、政府は薬局を1万店まで減らすことを考えています。これによって地方の病院近くにある薬局はなくなり、薬が手に入らなくなる人たちが増えます。まさに日本では、「治療薬が買えなくなる日」が目の前に迫っているのです。その現実をレポートします。
内容説明
2021年に始まったジェネリック薬の逼迫。小林化工の不祥事が発端だ。しかしそれは、いちメーカーの問題にとどまるものではない。日本の医療全体のゆがみが生み出した事故だ。増大する医療費のしわ寄せが製薬メーカーに押し寄せた。コンビニ以上に増えた薬局、そして薬剤師に淘汰の日が迫る。日本の治療薬が危ない!その現実をレポートする。
目次
はじめに 本当に日本の医療は「世界最高レベル」なのか
第1章 製薬業界でいま何が起きているのか
第2章 薬不足を招いた重大事件
第3章 ジェネリックの普及は進むか
第4章 薬価を狙い撃ちにして起きたこと
第5章 日本でドラッグラグが再燃している
第6章 薬局、薬剤師は生き残れるか
著者等紹介
五味洋治[ゴミヨウジ]
1958年、長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、中日新聞東京本社入社。韓国・延世大学校に語学留学の後、1999年から2002年までソウル支局に勤務。2003年から2006年まで中国総局勤務。2008年8月から10カ月間ジョージタウン大学にフルブライト留学。現在は東京新聞論説委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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