出版社内容情報
長崎市立銭座小学校の6年生たちが毎年、原爆について学び描いてきた絵画制作「火のトンネル」。「熱かっただろう」「自分でかいたのにこわい。手までふるえた」など、描きながら感じたことや絵にこめた思いを伝える写真絵本。
内容説明
長崎の小学6年生がえがいた大きな原爆の絵。想像力をめいっぱい働かせてえがくなかで、子どもたちが感じたこと、考えたこと、ねがったことは―。
著者等紹介
岡本央[オカモトサナカ]
写真家。宮城県大崎市生まれ。出版社勤務を経て、フリーの写真家に。人と風土をテーマにした数々のフォトルポルタージュを各誌で発表。長年、ライフワークとして「自然と風土に遊び、学び、働く世界の子どもたち」を撮影。国の鏡と呼ばれる子どもたちの日常を通して、その国の、そしてその地域の真の姿を探っている。中国残留邦人の取材をきっかけに、1990年代からは中国の子どもたちを撮影するようになり、日中友好の橋渡しとなる写真展を両国で開催。日本写真家協会会員、日中文化交流協会会員、こども環境学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
68
読み友様からのご紹介本です📙凄まじい原爆を表現した子ども達の絵。どの場面を切り取っても悲惨さが分かる。広島のみならず長崎までもが犠牲になった。何の罪のない人々、動植物、建物が焼き尽くされた。自然災害ではない人災ということに腹立ちと悔しさ、酷さがより一層際立って憎い。こんな事はどの国にも経験してはならないというのにいまだに核武装し使おうとしている国が存在している。この世で一番恐ろしいのは人間である。2023/09/28
たまきら
35
長崎の小学校が行った、平和学習を絵本にしたものです。生徒たちが描いたあの日の長崎。自分の手を動かし、描写したものはきっと長く彼らの心に残るでしょう。素晴らしい試みだと思います。読み友さんの感想を読んで。この本に出会えて良かった。2023/09/13
ヒラP@ehon.gohon
20
小学生が、長崎原爆の被爆絵を描き、あの8月9日を擬似体験するという取組みに、感銘を受けました。 模造紙を貼り合わせて作った大きな図絵は、現代の「原爆の図」のようでもあります。 描いていながら、その絵が怖いとか、描いた人たちを踏んではいけないとか、ナイーブな気持ちを持ちながら、小学6年生は取り憑かれたようにあの日を描いていきます。 2023/08/17
★なおぴんコ★
10
図書館本。被爆地長崎市の銭座小学校の6年生が原爆の話を聞き、その様子を想像し模造紙何枚も繋げて黒一色で描いていく取り組み「火のトンネル」を描いた絵本。写真絵本で、その情景や子どもたちの絵がリアルに感じられます。平和や戦争、史実とも向き合い自分の事と捉え考え描くこと、戦争の恐ろしさと平和の大切さを語り継いでいくスゴい活動だと思いました。そして、その前提としてきっと日常からこの学校の先生は子どもたちの表現を認めているからこそなのかなとも思いました。2023/09/09
ヒラP@ehon.gohon
8
【再読】大人のための絵本2023/08/21
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- 和書
- ビッグ 角川文庫