出版社内容情報
人は死ぬと三途の川を渡り、閻魔大王の裁きを受け、生前の悪業によっては地獄に堕ちるというものがたりは、日本人なら誰でも一度は聞き覚えがあるはず。本書は、『地獄草紙』『餓鬼草紙』から『十王図』『六道絵』『北野天神縁起』、さらに『立山曼荼羅』『熊野観心十界曼荼羅』まで。日本に伝わる阿鼻叫喚の地獄の模様を描いた国宝・重文の地獄絵、それらのカラー図説をベースに、なぜそのような残虐な情景が描かれたのか、そこに込められた意味を解き明かします。
内容説明
人は死ぬと三途の川を渡り、閻魔大王の裁きを受け、殺生、盗み、邪淫、嘘、邪見などの生前の悪業によっては地獄に堕ちるという地獄のものがたりは、日本人なら誰でも一度は聞き覚えがあるはず。『地獄草紙』『餓鬼草紙』から『十王図』『六道絵』『北野天神縁起』、さらに『立山曼荼羅』『熊野観心十界曼荼羅』まで。日本に伝わる阿鼻叫刊の地獄の模様を描いた国宝、重文の地獄絵をベースに、なぜそのような残虐な情景が描かれたのか?日本人は何を恐れ、何に救いを求めてきたのか?そこに秘められた意味を解き明かす。
目次
第1章 地獄とは何か?(十王の裁き;六道輪廻;八大地獄;地獄草紙、餓鬼草紙の世界)
第2章 地獄ものがたり(山岳信仰“立山曼荼羅”;山岳信仰“熊野観心十界曼荼羅”;地蔵信仰“矢田地蔵縁起”;民間信仰”仏鬼軍絵巻”)
第3章 「あの世」を旅する(立山地獄めぐり;恐山メメント・モリ;熊野那智観音浄土詣で;地獄絵めぐり)
著者等紹介
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年山梨県甲府市生まれ。東京大学大学院修了、博士(文学)。東京大学教授、国際日本文化研究センターおよび総合研究大学院大学教授を歴任。現在、東京大学、国際日本文化研究センター、総合研究大学院大学名誉教授。専門は日本思想史・仏教思想。著書多数
小栗栖健治[オグリスケンジ]
1954年京都市生まれ。大谷大学大学院修士課程修了、博士(文学)日本文化史専攻。兵庫県立歴史博物館を経て、神戸女子大学古典芸能研究センター客員研究員、播磨学研究所副所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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