日本のコロナ致死率は、なぜ欧米よりも圧倒的に低いのか？

五味 洋治/時任 兼作【ほか著】

宝島社（2020/07発売）

• サイズ B6判／ページ数 251p／高さ 18cm
• 商品コード 9784299007131
• NDC分類 493.87
• Cコード C0036

出版社内容情報

新型コロナで日本人の死者の数はかなり抑えられる方向性が見えてきました。しかし、多くの国では死者が1000人単位どころか、1万人単位です。では、なぜ、日本人の死者が少ないのでしょうか。原因は、各国によって違います。イタリアでは医療崩壊、アメリカでは保険制度の問題と貧困層の経済状態などなど、いろいろあります。そこで、「なぜ、日本人の死者が少ないか」を切り口に、ヨーロッパ、アメリカだけでなく、アジア、アフリカ、南米まで広く取材。各国の事情通がレポートします。

内容説明

ＰＣＲ検査数が欧米に比べて圧倒的に少ない日本。しかし、１０万人あたりの死亡率はアメリカに比べて５０分の１。なぜ、そんなに低いのか？各専門家に徹底取材し、欧米で死亡者数が増えた理由も解明！

目次

第１章　なぜ、日本人に死亡者が少ないのか？（変異したウイルスは大別して３種類　日本のウイルスは弱毒性だった！？；日本株でのＢＣＧワクチン接種が重症化を防いでいる！？；実は喫煙が新型コロナウイルスを退治していたという仰天仮説を検証する！　ほか）
第２章　日本と違って、なぜ、欧米は感染爆発したのか（マスク禁止の州もあった　死亡者１１万人超えのアメリカ；プーチン大統領の支持率が過去最低に　医師の自殺もあったロシアのコロナ禍；押し寄せる感染者で医療崩壊が起きた欧州の激震地イタリア　ほか）
第３章　死者の多い国、少ない国の本当の理由（新たな感染者が続出！？第二波に襲われる中国と韓国のいま；なぜ台湾とニュージーランドは封じ込めに成功したのか；全土ですでに感染者は１０万人以上　感染爆発におびえるアフリカの国々　ほか）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[たまきら]

この時期にさっとデータをまとめ出版した部分は評価したい。ウェブでリアルタイムの情報を得られない人や、やはり紙媒体が一番頭に入る人には有意義だと思う。ただ、まだまだ憶測の範疇でしかない。これから数年続くかもしれないこの問題。分断に甘んじている場合ではない。イニシアチブをとれるトップとともに、タッグを組んで取り組んでいってほしいと思う。

2020/08/25

[きのやん]

タイトルに偽りあり。仮説をいくつか出しているだけで、なんの答えも出していない。ただ、海外の武漢風邪感染事情を知れたのはよかった。特に、ベルギーとニュージーランドの両女性首相と糞婆都知事とでは、月とすっぽんだ。安倍と菅もだが。

2021/06/07

[Tatsuya Michibata]

上手くまとまっていて現段階の状況を認識するのによいです。ただ標題/問題の設定として日本のみでなく東南アジアの国は致死率が低いので、そういう問題設定をすべきだったと思います。

2020/07/18

[えたにてぃ]

諸外国の新型コロナウイルスをとりまく姿を見ることで、対応が遅れたり、経済を優先させたり、移動を勧奨したり、医療体制を整備できなかったり、事実を直視しなければどうなるかを想像できるようになる一冊。

2020/07/17

[ボールパーク]

何かを主張しているというよりは、ご参考までに、というレベルのレポートに徹してる感じでした。タイトルの問いに対する答えを期待すると肩すかしかも。ただ、根拠のない憶測や決めつけはないので、良い参考資料ではあると思います。具体的には、ニュージーランド🇳🇿におけるリーダーと国民との間の信頼関係の話しと、台湾は政権の中枢に世界的にもトップレベルの技術のスペシャリストがいたこと、等が。

2020/07/19