コロナ黙示録

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  • サイズ 46判/ページ数 365p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784299007018
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

桜宮市に新型コロナウイルスが襲来。その時、田口医師は、厚労省技官・白鳥は――
そして“北の将軍”が帰ってくる! 

ダイヤモンド・ダスト号で起きたパンデミックと忖度政治。今、病院で起きていること。
これは虚構か真実か。作家・医学博士の海堂尊が描き出す、現代ニッポンの“今”

世界初の新型コロナウイルス小説、刊行!


2020年、東京オリンピックを前にした世界に、新型コロナウイルスが襲来した。
豪華クルーズ船ダイヤモンド・ダスト号で感染者が発生、この対応で厚労省を始めとする安保政府は後手に回る。
一方、北海道の雪見市救命救急センターでもクラスターが発生。速水晃一センター長を始め、対応に追われる。
クルーズ船感染者を、東城大学医学部付属病院ホスピス病棟、黎明棟で引き受けることになり新型コロナウイルス対策本部に任命された田口公平がその任にあたる。
一方、東京ではかつて「日本三分の計」を打ち出し、挫折した元浪速府知事・村雨を筆頭に政策集団・梁山泊が安保内閣の打倒をめざしていた……。

内容説明

豪華クルーズ船で起きたパンデミックと無為無策の総理官邸。病院で起きていること。混乱する政治と感染パニックの舞台裏!世界初の新型コロナウイルス小説。桜宮市に新型コロナウイルスが襲来。その時、田口医師は、厚労省技官・白鳥は―そして“北の将軍”速水が帰ってくる!世界初の新型コロナウイルス小説!

著者等紹介

海堂尊[カイドウタケル]
1961年、千葉県生まれ。第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『チーム・バチスタの栄光』にて2006年デビュー。同シリーズは累計発行部数1000万部を超える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

364
海堂 尊は、新作中心に読んでいる作家です。“桜宮サーガ”シリーズ最新作は、世界初の新型コロナウイルス小説でした。最近、著者の安倍政権批判を良く目にしますが、本作にこれほどまで組み込まれていると思いませんでした。本作が発禁処分になったり、著者が文壇から抹殺されないか心配ですが、安倍政権も末期なので、そこまでの力はないかも知れません(笑) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001029.000005069.html2020/08/16

ウッディ

210
武漢で新型コロナが広まり、豪華客船での感染対策に失敗した日本に、厚労省技官の白鳥や田口先生がいたらという物語でした。あとがきの「この物語はフィクションです」という言葉が空しく響くような、ほぼ実名での現政権を批判する内容で、海堂さんはよっぽど安倍さんが嫌いで、自民党一強に危機感を持ってるんですね。森友、公文書改ざん、マスコミ統制、検事長の定年延長、コロナ対策の失敗などを取り上げ、その裏側の暴露は、三流週刊誌のようで、素直に物語に入っていけなかった。この本がフェイクを助長しないことを祈るばかりです。2021/06/19

utinopoti27

205
本作では、新型コロナウィルスと対峙する、お馴染み桜宮サーガの面々の奮闘ぶりを描く。まずは、医療関係者の視点で一連のコロナ騒動を捉えているため、実際に医療現場で何が起きていたのか、非常に生々しく伝わってくるのだ。一方で、固有名詞を変えてはいるが、森友、桜を見る会、公文書偽造、忖度官僚、検察庁法改正問題等々、【亡国の官邸政治】を、作者は徹底してディスりまくる。現在、日本中を不安と混乱に陥れている真の元凶は果たしてウィルスなのか。海堂氏の問いかけが読み手にズッシリと響く。ただし、小説としての評価は微妙かと。2020/11/21

Yunemo

183
田口、白鳥コンビ、そして北の将軍速水、懐かしい面々の元気さと以前に増しての心意気そのままに嬉しくもあり。新型コロナウイルスに係る専門的な解説にも改めて恐怖を感じて。ただ新型コロナ対策と思いきや、全く政治問題に終始してしまっていることに、いかがなものかとちょっと想い。コロナ対策の裏側、こんなものだったの、今更ながらあきれた感。フィクションではあるもののほぼ事実に近いことが記されてるのでしょう。医療現場の凄まじいまでの描写に頭が下がります。バチスタスキャンダルから14年何も変わらないこの国、白鳥の言葉が重い。2021/05/26

うっちー

141
この内容を7月刊行に驚き。コロナの話しというより安保政権批判でした2020/12/26

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