出版社内容情報
家族や介護職が認知症の方の気持ちに寄り添い、笑顔で一緒の時間を過ごせるように「現場の知恵」をコンパクトにまとめました。社会の変化や認知症に対する意識の変化を反映させ、2015年の初版の内容を全面的に刷新しました。
生活リズムの乱れ、睡眠障害、転倒、排泄がうまくいかないなど、日常生活で起こるさまざまな障害への対応から、認知症の方がよりよく暮らすための環境づくり、認知症の方の立場を理解した介護方法、認知症介護をする側がどう変わっていけるかなどを、豊富なカラーイラストや写真、図解をまじえてわかりやすく解説しています。介護職、認知症の方の生の声も満載。すぐに役立つ現場のノウハウが詰まった1冊です。
また、本書は認知症のご本人が読んでも納得し、元気が出る内容にしました。「誰もが笑顔になれるケア」「認知症の方の意向に沿ったケア」を始めてみませんか?
【目次】
まえがき
ビジュアルインデックス
第1章 本人の意思を尊重する認知症ケアへ
1-1 私たちの認知症ケア -大誠会スタイル-
1-2 認知症の人を中心に多視点でとらえサインに気づく
1-3 認知症ポジティブ -みんなウェルビーイング
1-4 パーソン・センタード・ケア
1-5 縛らないケアのために
1-6 「 本人視点」と「介護者視点」のズレを知る
1-7 楽しい役割と褒め愛でやる気アップ
-脳活性化リハビリテーション5原則とポジティブ心理学-
1-8 認知症にやさしい共生社会を-認知症基本法-
1-9 施設内の仕事を通じ、認知症の人が社会とつながる
-ソナタリュー(SONATARUE)-
1-10 交流し、支え合う新しいコミュニティケアの形
-いきいき未来のもり
第2章 認知症の人がより良く暮らすのための工夫
2-1 認知症の理解-より良く暮らすために
2-2 認知症の進行と生活支援-アルツハイマ ー型認知症を中心に
2-3 生活支援7原則56
2-4 生活リズムを整える
2-5 ぐっすり眠るために
2-6 排泄支援はとてもデリケート
2-7 自力で移動する
2-8 動けば誰でもいつかは転ぶ
2-9 お金を持つことは人間らしさの象徴
2-10 服薬の自立
2-11 身だしなみを整える
2-12 着替えの工夫
2-13 入浴をスムーズに
2-14 口腔ケアで身体の状態もチェック
2-15 食事をいつまでも楽しむために
第3章 そこにはものがたりがある
3-1 本人の意思を受け取るところから、ケアが始まる
3-2 本人の「決める」を支える -意思決定支援-
3-3 意思決定支援のためのコミュニケーションの工夫
3-4 コミュニケーションの基本
3-5 心身の状態に気づいて欲しいときのサイン
3-6 強い思い込みへの対応
3-7 幻覚? 見間違え?
3-8 気分の落ち込み
3-9 歩き回りや思いつき外出
3-10 こだわりとルーチン化療法
3-11 社会のルールと他人の気持ち
3-12 愛着行動(魅惑に従う本能)
3-13 私にとっては必要な物(コレクション)
3-14 効果や成果の評価・再検討がより良いケアにつながる
3-15 ポジティブケアで介護者が幸せになろう
3-16 専門性の高い多職種によるケア -認知症サポートチーム-
第4章 専門機関やサービス、地域のサポートとつながろう
4-1 その人らしい暮らしを支