出版社内容情報
■説得力(リアリティ)と発想力(オリジナリティ)で作品を彩るために
・誰でも何にでも使えるはずの魔法の力があるのに非効率な道具が使われている
・その土地ではありえない植生や生態系になっている
・鉄製品があるのに鋳造技術が未発達
など…
創作活動のよくある落とし穴ですが、これらは多くの場合描写というよりは知識不足や時代考証のミス、技術的な勘違いが原因です。
だからといってリアリティだけを追求しても没個性的な作品になってしまいますし、悩んだ末に「面倒なので"●●の世界"みたいな感じで」と発想を止めてしまうばかりでは創作者として面白くないでしょう。
本書では
・物理学 ・数学 ・地学 ・植物学 ・生物学
・鉱物学 ・天文学 ・医学/科学/錬金術 ・魔法学
の9種の視点から現実の技術や知識、ツールの成り立ちと歴史を解説しています。
「古代ギリシャではすでに"地球が丸い"とわかっていた?」「あの植物の原産地は?」「金や鉄の掘り方は?」「錬金術と科学はつながっていた?」といった設定づくりに活かせる知識だけでなく「魔法がもし我々の世界にあったら」のような創作を面白く演出するポイントもあわせて紹介。
どこまで嘘をついても大丈夫か、どこが違うと自分らしさが出せるか、創作をぐっと魅力的にするためのヒントが詰まった一冊です。
【目次】
Chapter.0 現実世界から創作世界を観る
物語創作のための世界設定
世界設定作りのよくある失敗とその克服
Chapter.1 物理学
「ものを動かす」こと
いろいろな物理現象
「もの」の世界の根源
Chapter.2 数学
数学こそ基盤
幾何学とその応用
Chapter.3 地学
地形の大きな影響
地形 77
Chapter.4 植物学
植物・植生と人間
農業のあれこれ
Chapter.5 生物学
動物の仕組み・法則
動物(生物)の関係性
生物学的な人間とその暮らし
Chapter.6 鉱物学
鉱物と石・岩
金属とその加工
ガラス
宝石
Chapter.7 天文学
天体について知る
天文学の実用
Chapter.8 医学と錬金術、そして化学
医学の発展と考え方
錬金術と化学
Chapter.9 魔法学
魔法の仕組みを考える
魔法と科学