出版社内容情報
現代の組織は急速な変化に直面しており、リモートワーク普及、DX推進、AI活用が進む一方で、情報漏洩やセキュリティ事故も多発しています。このような背景から「ゼロトラスト」が注目されていますが、多くの企業が具体的な対応に迷い、不適切な導入により効果を得られていない現状があります。本書は、読者が自社のITインフラを主体的に設計できるようになることを目指し、ゼロトラストの概念と具体的な実装の両方を解説します。筆者の幅広い経験に基づき、形式的なHow toではなく、「何をやるべきか(What)」と「なぜそれを行うのか(Why)」を明確にすることで、各企業が自社の課題解決にゼロトラストを活かせるようになることを目的としています。
目次
第1章 ゼロトラストが登場した背景
第2章 ゼロトラストという戦略
第3章 ゼロトラストを理解するための4つの要素
第4章 セキュリティの潮流から見たゼロトラスト
第5章 ゼロトラストの実践
第6章 ゼロトラストを構成する道具の解説
第7章 おわりに代えて―これからの展望
付録1 一般的な攻撃ベクトルと緩和策の例
付録2 ゼロトラストアーキテクチャの脆弱性と緩和策の例
付録3 ゼロトラスト関連図書一覧
著者等紹介
齊藤愼仁[サイトウシンジ]
株式会社クラウドネイティブ代表取締役社長。データセンターや科学技術計算向けのサーバーハードウェア、GPU・コプロセッサを活用した高密度計算機などの企画・設計に携わる。その後、国内最大級のAWSインテグレーターにて情報システム、ネットワーク、セキュリティの3チームを統括。情報セキュリティ、個人情報保護、PCIDSS管理責任者を兼務した。2017年に情報システムコンサルティングを主軸とする株式会社クラウドネイティブを創業。経産省ゼロトラストタスクフォースメンバーを務め、2022年7月からは文部科学省の最高情報セキュリティアドバイザーに就任している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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