出版社内容情報
数学の証明には、定理や公理を使います。その定理や公理を証明するために、また別の定理たちを使うことがあります。本書は、そういった数学を支える縁の下の力もちのような存在として数学になくてはならない小定理たちをはじめ、聞いたことがある大定理までさまざまな定理をご紹介します。取り上げる定理は、ロバの橋、九点円定理、フェルマーの小定理のほか、有名なオイラーの多面体定理、微積分学の基本定理などです。多岐にわたる分野の定理たちが登場しますので、気になったものからお読みになってみてください。そして、それが現代数学をどう支えているのかをぜひ実感してください。
数学初学者の方々にも定理の捉え方、楽しみ方がわかる内容となっています。
内容説明
数学の美しさと面白さを生む源を知る。
目次
配線の問題
ロバの橋
素数は無限に存在する
九点円定理
二項定理
非可算集合の存在
相加相乗平均の不等式
実数の連続性
球面上の三角形の面積
独立性とベイズの定理
ユークリッドの互除法
コーシー‐シュワルツの不等式
中線定理
包除原理
ボルツァノ‐ワイエルシュトラスの定理
ピックの定理
剰余系
チェビシェフの不等式
中国剰余定理
デザルグの定理〔ほか〕
著者等紹介
原啓介[ハラケイスケ]
立命館大学理工学部数理科学科で准教授、教授を勤めたのち、株式会社ACCESS勤務を経て、Mynd株式会社の設立に参画。同社の代表取締役、取締役を経て、現在、数理ファイナンス研究所フェロー。専門分野は確率論に関係する数学とその応用(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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