出版社内容情報
本書はTiDBの基本的なアーキテクチャをはじめ、様々な環境へのTiDBのインストール手順について解説します。インストールが終われば、次に必要なことはTiDBに対する各種操作方法を理解することです。各環境におけるTiDBに対する操作方法をインストール手順の後に詳細に解説していきます。加えて、MySQLを運用していく上でよくある課題を具体的に挙げながらTiDBがどのように課題を解決するのかを解説します。最後に付録としてよく使うコマンド操作や逆引きコマンドリファレンスを記述していますので、読者の皆様の参考になることを願っています。
この本を通じて、現代の多様なインフラニーズに対応するTiDBを使用したモダンなデータベース運用の実践方法を理解し、ご自身のシステムに応用できる知識を習得することができます。
内容説明
この1冊でTiDBの基本的な仕組みと動かし方がしっかり理解できる。高可用性&高拡張可能性で現代のアプリケーションのニーズに応える。アーキテクチャ、様々な環境へのインストール、各環境における操作方法を詳しく解説。
目次
第1章 TiDBが必要とされるデータベースのいま データベースの変遷とTiDBの特徴
第2章 TiDBを構成するコンポーネント 可用性と拡張性が高い分散システム
第3章 仮想/物理サーバーへのTiDBの構築 TiUPを使った構築と操作
第4章 Kubernetes環境へのTiDBの構築 TiDB Operatorを使った構築と操作
第5章 TiDB Cloudの利用 TiDBのマネージドサービスを利用して運用負荷を軽減
第6章 TiDBのデータ運用ツール バックアップとリストア、同期、移行
第7章 TiDBを便利に使うためのテクニック リソース制御、ベクトル検索、監視、パフォーマンス測定
付録 逆引きコマンドリファレンス
著者等紹介
長谷川誠[ハセガワマコト]
インフラエンジニアとして豊富な経験を持ち、これまでに大規模なクラウド移行プロジェクトやオンプレミスとパブリッククラウドのハイブリッド環境構築など、さまざまなインフラ構築、運用を経験。特に可用性とスケーラビリティの高いシステム設計に注力し、多くの信頼性の高いインフラ環境を実現してきた。その豊富な経験を基に、クラウドネイティブ技術やモダナイゼーションにも精通し、さまざまなコミュニティ活動およびオープンソースへの貢献に積極的に取り組んでいる。また、国内外でのカンファレンス登壇も積極的に行っている。2021年よりPingCAP日本法人において技術顧問を務め、TiDBユーザーコミュニティを立ち上げ、多くの技術情報を発信している
本多康夫[ホンダヤスオ]
データベース製品のコンサルタント、DBA、Webアプリケーションエンジニア、BI製品のテクニカルサポートエンジニアなど、開発から運用まで幅広い業務に携わる経験を持つ。2020年に始まったDatabase Internals輪読会をきっかけにTiDBを知り、その後2021年にPingCAP株式会社に入社、現在はTechnical Support EngineerとしてTiDBユーザーのサポートや資格試験、トレーニング資料の準備にあたる。また、データベースに関連する深い知識やこれまでの経験を生かし、国内におけるTiDBの普及活動を積極的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。