出版社内容情報
本書では、数学の魅力を切絵を切り口にご紹介します。切り絵は、岡本健太郎先生が実際に作成された作品です。数式から得られた図形を地道に切り抜いていくと、あっと驚くきれいな作品ができあがるのです。そのようにできた切り絵を何層にも重ね、背景の色のバランスまで考え抜かれて構成された作品はアートそのものです。奥行が現れる点も切り絵ならではの特長で、それによりフラクタルやトポロジーなどをより具体的に観察することができます。各作品には丁寧な数学の解説を付けます。切り絵の美しさだけではなく、数学のいろいろな姿を存分に堪能できる1冊です。まるで美術館にいるような感覚に浸ってしまうでしょう。
目次
第1章 数の構造とその美しさ(糸掛け曼荼羅;カラビ・ヤウ多様体)
第2章 繰り返し模様と折り紙の美しさ(タイリング;折り紙と数学;イスラム幾何学)
第3章 フラクタルの美しさ(平面のフラクタル;立体のフラクタル)
第4章 3次元の美しさ(立体図形と緻密な模様;立体図形の変形;4次元の可視化)
第5章 その他のモチーフ
著者等紹介
岡本健太郎[オカモトケンタロウ]
1990年生まれ。山口県下関市出身。九州大学理学数学科卒業。同大学院数理学府博士後期課程修了。博士(数理学)。現在、和から株式会社の数学講師を務める。数学教育に力を入れており、「楽しめる授業」をモットーに学生から社会人まで幅広く授業を展開。また、数学を使ったアート活動(切り絵)を通して、数学の有用性だけでなく美しさや魅力について積極的に発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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