出版社内容情報
AWSをはじめとするクラウドサービス利用の広まりやコンテナ技術の進歩に伴い、「クラウドネイティブ」といえるアプリケーションの構築が容易になりつつあります。本書では、どのようなアーキテクチャや開発・運用形態をとればクラウドネイティブの利点を十分に活かせるかについて、「運用の効率化」「レジリエンスの向上」「オブザーバビリティの確保」という3つの観点から、AWSの内部で類型化された「パターン」を紹介します。
内容説明
「クラウドを前提に最適化する」とは、具体的にはどのようなことを指すのでしょうか。本書はその疑問に答えるため、クラウドネイティブを実現するためのプラクティスと設計パターンを、運用の効率化、回復力、可観測性、3つの観点から紹介していきます。みなさんの状況に合わせて本書の内容を適用することで、クラウドネイティブなシステムに向けての一歩を踏み出すことができるでしょう。
目次
第1部 運用を効率化する(責任共有モデルを意識してアーキテクチャを選択する;テスト容易性を高める;小規模かつ可逆的な変更を頻繁に行う ほか)
第2部 回復力を高める(スケーラブルなアーキテクチャを実装する;障害からの自動的な復旧を実現する;回復力をテストする)
第3部 可観測性を高める(可観測性を実装し運用する;AWSのサービスを活用してテレメトリを収集する)
著者等紹介
林政利[ハヤシマサトシ]
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社サービススペシャリスト統括本部アプリケーション開発技術本部コンテナスペシャリスト。フリーランスやWeb業界でサービス開発やプラットフォーム構築に携わり、ソフトウェアベンダーでコンテナ製品のスペシャリストおよびサポート業務に従事したのち、2019年にAWSに入社。コンテナ技術を中心にお客様のモダナイゼーション支援や情報発信に取り組む。普段は家族とキャンピングカーでちょこちょこ旅に出ています
根本裕規[ネモトユウキ]
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社技術統括本部フィナンシャルサービスインダストリ技術本部シニアソリューションアーキテクト。AWSにて金融業界のお客様を担当するソリューションアーキテクト。これまでモダナイゼーションのスペシャリストとして、または政府機関、特殊会社、教育業界の担当として、スタートアップからエンタープライズ企業、行政機関まで多くのお客様をソリューションアーキテクトとして支援してきた。過去には損害保険グループにてアプリケーション開発・企画や、非常勤国家公務員としてのエンジニア経歴を持つ
吉澤稔[ヨシザワミノル]
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社技術統括本部フィナンシャルサービスインダストリ技術本部シニアソリューションアーキテクト。学生時代はクラシックピアノを専攻し音楽家を志す一方、趣味が高じてIT業界に足を踏み入れる。その後は金融系SIerにてシステム開発や運用の経験を経て、2021年にAWSに入社。現在は日本の金融機関をお客様としたソリューションアーキテクトとして活動中。インターネット老人会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。