出版社内容情報
エネルギーと地政学はどんな関係があるの?
世界の覇権争いがエネルギーの奪い合いを招くなど、エネルギーと地政学は切っても切れない関係にあります。
ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ問題は、世界のエネルギー事情を表面化させ、地政学の重要性をあらためて考えさせられるきっかけになりました。
また、脱炭素(カーボンニュートラル)をめざす取り組みから、化石燃料だけではなく再生可能エネルギーなどのエネルギーをいかに安定的に手に入れられるのか? 日本のみならず世界各国でエネルギー供給網の再構築が進められています。
本書は、地政学の第一人者で多くの著作があり、メディアでの解説も定評のある奥山さんと、エネルギーの専門家である小野崎さんが協力して、世界からみたエネルギーの重要性を解説した本です。
地政学の観点からこれまでのエネルギーの歴史、安定的に手に入れるために日本や世界はどうしなければならないのかなど、ウサギさん、カエルさん、フクロウさん、イワトビペンギンさんが身近な例を挙げながらやさしく解説してくれます。
内容説明
近年、世界の覇権争いによるエネルギーの奪い合いなど、地政学上のリスクが高まっています。これまで日常的に使っていた、特に石油や天然ガスが手に入らない危機に直面しています。しかも、カーボンニュートラルを達成するためにも化石燃料にたよらない、再生可能エネルギーなどの地球にやさしいエネルギーを使うことも求められています。この本では、SDGsの目標をめざすことで、エネルギーを安心して使いつづけるためのヒントを学びます。
目次
0章(序章) エネルギーと地政学はどんな関係があるの?
1章 世界でエネルギーは十分にあるの?
2章 エネルギーはどうやってつくられて使われるの?
3章 エネルギーはどこから運んでくるの?
4章 エネルギーは国によって事情が違うの?
5章 エネルギーを安全に使いつづけるためにはどうすればいいの?
著者等紹介
小野〓正樹[オノザキマサキ]
一般財団法人エネルギー総合工学研究所、アドバイザリー・フェロー。九州大学より博士(工学)、米国プロフェッショナルエンジニア(PE)。1975年、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、千代田化工建設株式会社に入社。オイルショック後の1980年から1981年まで石炭転換技術の研究のため米国ウェストバージニア大学留学。その後、石炭液化、石油精製、化学プラントの設計を担当。2000年に現研究所に移籍し、化石燃料グループの部長、研究統括の理事として、国のエネルギー技術戦略策定や化石燃料の利用技術の検討、CO2利用技術(CCUS)やカーボンニュートラルの研究に従事。世界各国での業務に携わる。一方で、経済産業省やNEDOのエネルギー関連の各種委員会委員を歴任
奥山真司[オクヤママサシ]
地政学・戦略学者。戦略学博士(Ph.D. Strategic Studies)。多摩大学大学院客員教授。拓殖大学大学院非常勤講師など。国際地政学研究所上席研究員。戦略研究学会常任理事。日本クラウゼヴィッツ学会副会長代理。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学を卒業、2011年に英国レディング大学で博士号を取得
小野〓理香[オノザキリカ]
2006年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業、2008年、東京芸術大学大学院映像研究科修士課程修了。会社員を経てフリーランスのイラストレーター、映像クリエイターとして独立。2017年、アーティスト・イン・レジデンスとしてフィンランドに滞在。中之条ビエンナーレなどに出展多数。2018年、日本イラストレーター協会主催「JIA Illustration Award 2018」でグランプリ受賞。幅広いタッチで多くの書籍の挿絵・イラストを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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