出版社内容情報
恐竜をはじめとする古生物。
かれらは、自分たちの世界をどのように見て暮らしていたのだろう?
本書は、古生物たちの目線に立って、かれらの世界を描き出す――いわば古生物版「シートン動物記」です。
古生物の視点を借り、太古の世界を歩きまわり、食べ物を探す。
襲い、襲われ、恋をして……古生物の暮らしに入り込むことで、今まで気が付かなかったコトに目を向けます。
遥か昔に絶滅した古生物たちが見ていた世界とは、どんなものだったのか?
どのように環境を利用し、生活を営んでいたのか?
今を生きる生物と同じように、喜びや悲しみを感じていたのだろうか?
太古の世界を〝等身大で追体験〟することで描き出す古生物ワールド。
そこにはいったいどんな世界が広がっているのでしょうか。
内容説明
五感や脳にかんする研究、行動にかんする研究から推測!恐竜版「シートン動物記」古生物たちが見た景色がよみがえる。
目次
第1幕 古無脊椎動物が見ていた世界(楽園の海底;かつて、世界は平和であふれていた(エルニエッタ、ディッキンソニア、キンベレラ)
最初の覇者たちが見た景色
カンブリア紀の覇者(アノマロカリス・ブリッグスアイ、アノマロカリス・カナデンシス)
地中も安全とは限らない ほか)
第2幕 古脊椎動物が見ていた世界(早起きは三文の得;寒冷期の狩人(ディメトロドン)
長い首なのに?
常に下を向く独特の平衡感覚(ニジェールサウルス)
鼻先で獲物を探す ほか)
著者等紹介
土屋健[ツチヤケン]
サイエンスライター。オフィスジオパレオント代表。日本地質学会員。日本古生物学会員。日本文藝家協会員。埼玉県出身。金沢大学大学院自然科学研究科で修士(理学)を取得(専門は、地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の編集記者、部長代理を経て、現職。愛犬たちと散歩・昼寝を日課とする。2019年にサイエンスライターとして史上初となる日本古生物学会貢献賞を受賞
ツク之助[ツクノスケ]
サイエンスイラストレーター。爬虫類や古生物を中心に、生物全般のイラストを描く
河部壮一郎[カワベソウイチロウ]
1985年、愛媛県生まれ。福井県立大学恐竜学研究所准教授、福井県立恐竜博物館研究員。専門は脊椎動物の比較形態学。特に、鳥類を含む恐竜や哺乳類の脳などの神経系や感覚器形態について。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了後、岐阜県博物館学芸員を経て現職
田中源吾[タナカゲンゴ]
1974年生まれ。熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センター准教授。専門は古生物学。島根大学卒業後、静岡大学大学院理工学研究科で博士(理学)を取得。金沢大学、京都大学、レスター大学の研究員、群馬県立自然史博物館学芸員、海洋研究開発機構、熊本大学合津マリンステーション、金沢大学国際基幹教育院を経て現職。驚異的な保存状態の化石から生物進化の謎に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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