なぜＡｐｐｌｅは強いのか―製品分解からわかる真の技術力

清水 洋治【著】/テカナリエ【監修】

技術評論社（2023/10発売）

• サイズ A5判／ページ数 256p／高さ 21cm
• 商品コード 9784297137434
• NDC分類 548.2
• Cコード C0034

出版社内容情報

アップルの秘密がわかる！　iPhone XからiPhone14まで徹底分解！　さらにAirPods、iPad、Watch Series 8、Home Pod、iMac、MacBook Pro、Mac Pro、Mac Studioまで完全分解！　A16 Bionicプロセッサも開封解析！　アップルの強さは半導体開発にあったとわかるようになります。

内容説明

Ａｐｐｌｅが創り出す製品はＡｉｒＴａｇを１つとっても、その背後に広がるテクノロジーと思想に、驚嘆せざるを得ないものがあります。本書は、ｉＰｈｏｎｅＸからｉＰｈｏｎｅ１４Ｐｒｏまで徹底分解し、そのテクノロジーの根本にあるものを明らかにしていきます。Ａｐｐｌｅが自前で開発したＡ１６ＢｉｏｎｉｃプロセッサやＭ１・Ｍ２プロセッサのスケーラブルな半導体製品が示すものは何か？Ａｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈ、ｉＭａｃ、ＭａｃＢｏｏｋ　Ｐｒｏ、ＡｉｒＰｏｄｓに共通するものは何か？プロセッサを開封し、その技術力を探求します。

目次

１　ｉＰｈｏｎｅの進化と歴史
２　ｉＰａｄ　Ｐｒｏの進化
３　Ａｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈ
４　ＡｉｒＰｏｄｓ
５　Ｍ１搭載のＭａｃ製品
６　Ａｐｐｌｅ　ＴＶ＆Ｈｏｍｅ
ｉＭａｃ　Ｐｒｏ、Ｍａｃ　Ｓｔｕｄｉｏ
８　ｉＰｈｏｎｅ１４Ｐｒｏ
９　Ａ１６Ｂｉｏｎｉｃプロセッサ
１０　Ａｐｐｌｅ　Ｗａｔｃｈ　Ｓｅｒｉｅｓ８
１１　Ａｉｒ　Ｐｏｄｓ　Ｐｒｏ（第２世代）
１２　ＭａｃＢｏｏｋ　Ｐｒｏ（Ｍ２、２０２２）

著者等紹介

清水洋治［シミズヒロハル］
株式会社テカナリエ代表取締役ＣＥＯ。～２００３年：日立半導体、１９９８年～２００４年：米国駐在半導体ベンチャー、２００５年～２０１５年１１月：ルネサスエレクトロニクス株式会社（設計開発、マーケット、主管技師長）。Ａｐｐｌｅ製品だけでなく中国製スマホから電気自動車Ｔｅｓｌａまで、ありとあらゆるＩＴ製品を基板まで徹底分解、さらには搭載されているプロセッサ、ＩＣチップ、コンデンサに至るまでさまざまな電子部品を開封解析。半導体を熟知した技術力でさまざまな問題を解明する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[チャー]

Apple製品を分解してその強さを考察した本。スマートフォンやPC、スマートウォッチなどの内部にある部品や構造、採用メーカーを分析しながら、Appleの強みを解読しており大変興味深い。過去は他社に頼っていた部品も時代を追うごとに内製品が増えている点は、技術力を着実に成長させていることが示されている。チップのプロセスレールもiphoneの更新とともに進化しトランジスタの数は毎年着実に増えている。同じデザインのチップもマイナーチェンジしながらほかの製品に使いまわし単価を下げているという点はなるほどと感じた。

2023/12/12

[きまたよ]

著者の清水さんは元の会社で関わりのあった方です。主にiPhone以降のApple社製品を分解して技術調査をした結果をまとめたものがこの本です。できるなら、（１）古いMacintoshとかNewtonの記事も欲しかった。（２）市場で対抗している製品との比較が欲しかった。でもまぁ、今の日本の半導体産業ではこのようなものは作り出せなくなっちゃったんだなと悲哀。ものづくりというかパワー系とか材料系とか下回りはまだまだ競争力があるのだが、上位を作り上げる環境やセンスが無いのね。

2024/03/13

[takustrq]

各Appleの製品が分解されて、ICの型番から比較されている。分解レポートとはこうしたら良いというのがよくわかる。おすすめ。ほとんど写真なので基板大好きな人にもおすすめ。

2024/06/20

[ゼロ投資大学]

Appleで販売されているほとんど全商品を分解して、Appleの強みを明らかにする。本書を読んで感じるApple製品の特徴は、無駄がなく洗練されていることだ。与えられたスペースをフル活用して、製品の性能を最大限に引き出すように考えられている。他社に委託していた半導体の設計も自社で内製化して性能を引き上げており、より良い製品を作ることへのこだわりを強く感じる。

2024/02/15

[sho_kisaragi]

タイトルはミスリード。サブタイトルが本質。 これを読んでも「何故」Appleが強いのかは分かりません。過去のiPhone以後の様々な製品の分解内容を細かくていねいに紹介しているものなので、製品の中身を知りたい以外には役に立つことは何もありません。

2023/10/16