出版社内容情報
「数学はアート」ととらえ,「魅せる」数学をとことん紹介していきます。まず、私達の身の回りにある折り紙の歴史から簡単に紹介します。折り紙は数学の幾何的な説明を理解するにはとっておきの題材です。数学の研究分野として「折り紙数理」が存在するほどです。実際に「折り紙を5等分できるか」「折りたたまれたときにできる折り線の特徴」「折り鶴の自由度」、ミウラ折りのきっかけやヨシムラパターンの解説などを行い体感、感動しながら読み進めることができます。
後半では、パターンや平面に敷き詰められた「模様」をご紹介します。折り紙はいわば「鏡反射」の幾何学です。平面タイル張りに関する数学(群論)によってエッシャーのタイル張りの模様をExcelで実際に描いていきます。切り絵では、数学的でかつ芸術的な世界を堪能できます。
そしてストリング・アートではExcelを使って、形を自由に変形して楽しむことができます。
驚くほど美しくきれいな図形が実はExcelで描けるのです。ぜひ実際に試してみてください。
内容説明
Excelを使ってストリング・アート、フラクタル図形といった数学的アートの作成方法を解説!私たちが「美しい」と感じるものには、往々にして「比率」や「曲線」、「繰り返し」などの数学的な構造が見受けられます。本書では数学を「アート」という視点で捉え、数学本来の面白さや美しさを体感していただきます。
目次
第1章 黄金比の数理(黄金比とは;2次方程式と黄金比の歴史 ほか)
第2章 幾何学模様の数理(折り紙の歴史;折り紙と幾何学 ほか)
第3章 ストリング・アートの世界(Excelで学ぶストリング・アート入門;螺線のアート ほか)
第4章 フラクタルとランダムのアート(フラクタル図形とは;フラクタルの歴史と数学 ほか)
第5章 デザイン、アートへの活用例(Excelアートのデザイン活用例;数学と切り絵)
著者等紹介
岡本健太郎[オカモトケンタロウ]
1990年生まれ。九州大学理学数学科卒業。同大学院数理学府博士後期課程修了。博士(数理学)。現在、和から株式会社の数学講師を務める。数学教育に力を入れており、「楽しめる授業」をモットーに学生から社会人まで幅広く授業を展開。また、数学を使ったアート活動(切り絵)を通して、数学の有用性だけでなく美しさや魅力について積極的に発信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。