出版社内容情報
2009年、新型インフルエンザ(豚インフルエンザH1N1)のパンデミックが発生した。
前作『パンデミック・シミュレーション』では、すでに遠い過去となった新型インフルエンザ発生前の議論を記録し、危機管理というものを考えてみた。
あれから約10年。
新型コロナウイルスという新たなパンデミックが発生し、世界中が大混乱に陥っている。
今回は、日本の第一波までの状況をふまえ、数理モデルでパンデミックを振り返ってみた。
私たちは、過去の経験から何かを学んでいたのだろうか?
前回のパンデミックで得た苦い経験を活かすことはできたのだろうか?
危機管理というものを今一度考えてみたい方々に、ぜひお読みいただきたい。
内容説明
2009年、新型インフルエンザ(豚インフルエンザH1N1)のパンデミックが発生した。前作『パンデミック・シミュレーション』では、すでに遠い過去となった新型インフルエンザ発生前の議論を記録し、危機管理というものを考えてみた。あれから約10年。新型コロナウイルスという新たなパンデミックが発生し、世界中が大混乱に陥っている。今回は、日本の第一波までの状況をふまえ、数理モデルでパンデミックを振り返ってみた。私たちは、過去の経験から何かを学んでいたのだろうか?前回のパンデミックで得た苦い経験を活かすことはできたのだろうか?危機管理というものを今一度考えてみたい方々に、ぜひお読みいただきたい。
目次
第1章 流行の振り返り
第2章 2020年2月11日時点での日本での流行予測
第3章 もしかして退化?
第4章 対策の効果を振り返る
第5章 なぜ子どもが罹りにくい?
第6章 なぜ3月から4月にかけて最初のピークに達したのか?
第7章 その他の仮説
第8章 リアルな現場―消毒液をめぐって
第9章 心のシミュレーション―感染症の差別と偏見の歴史は繰り返される
第10章 それからそれから…
著者等紹介
栗田順子[クリタジュンコ]
臨床看護師を4年間勤務の後、茨城県内の保健所、県庁に保健師として勤務、感染症対策を担当し、予防の視点の重要性を強く認識、茨城県で早くから取り組んでいた。「学校欠席者情報収集システム(保育園サーベイランス含む)」の情報の活用に関心を持ち、国立感染症研究所で長期研修にて情報の活用について学んだ。その後もリアルタイムな情報の価値と、その活用の可能性の幅に魅せられ、研究を続けている。看護学修士(茨城県立医療大学(2019))。現職:常磐大学看護学部講師。専門:数理感染症疫学(サーベイランス)
大日康史[オオクサヤスシ]
国立感染症研究所感染症疫学センター主任研究官。1999年大阪大学社会経済研究所助教授。2003年より現職。経済学博士、医学博士
菅原民枝[スガワラタミエ]
国立感染症研究所感染症疫学センター第一室(感染症対策計画室)研究員。2006年筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科修了。2007年より現職。博士(ヒューマンケア科学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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