出版社内容情報
身の回りの音から心を打つ音楽まで,音と音楽をキソから深く理解したいあなたのための入門書です。包括的かつ体系的に,科学目線でやさしく解説します。
内容説明
身の回りの音から心を打つ音楽までを、包括的かつ体系的に科学目線でやさしく解説します。
目次
第1章 音と聴覚のしくみ
第2章 音の物理と心理
第3章 音楽のしくみ
第4章 音の空間性
第5章 オーディオ機器の歴史と原理
第6章 楽器の分類とそのしくみ
第7章 電子楽器からDTMへ
第8章 映像メディアにおける音の役割
第9章 サウンドスケープ
第10章 音のデザイン
著者等紹介
岩宮眞一郎[イワミヤシンイチロウ]
日本大学芸術学部特任教授(音楽学科情報音楽コース)、九州大学名誉教授。九州芸術工科大学専攻科修了、工学博士(東北大学)。九州芸術工科大学芸術工学部音響設計学科助手、助教授を経て、教授。その後、九州大学との統合により九州大学芸術工学研究院教授、定年により退職。専門領域は、音響工学、音響心理学、音楽心理学、音響生態学。音の主観評価、音と映像の相互作用、サウンドスケープ、聴能形成、音のデザイン等の研究に従事。音のプロフェッショナルとして「音」の重要性を訴えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
27
音と音楽を科学した一冊。音律を数学する話はまだ難しいのでさらなる慣れが必要だが、映画や製品開発と音の話(音を利用して場面を強調する、音でブランドを作るなど)は単純に面白い話だった。また、コンサートホールの設計に関連する音の関連性ももっと知りたいと思いました。楽器についても電子楽器も含めて扱っていて奥が深いのもそうですがもっと詳しく知りたいと思いました(テルミンという電子楽器は一回遊んでみたい)。マスキング効果や男女で音の感じ方が違うという雑学も扱っているのも良い。2022/08/29
まっちゃん2
4
著者は音響学の大御所。音の全てを知り尽くしたかた、難しいこともわかりやすく、奥深い言葉で語ってくれます。前提とする知識は高校程度の理科の知識があれば十分。それでいて結構高度な最新科学も解説。専門家でないかたにも教養書としておすすめします。2023/06/30
タロウ
1
音の科学について知りたかったので速読する。音が鳴っていなくてもゲシュタルト心理が補正して鳴っているように錯覚するところ、それと最後のサウンドスケープ、音響生態学のところ、すべての音を音楽にした曲、四分三十三秒が良かった。マリーシェーファーの音楽と騒音を二分する考えが騒音を生んだという考えには納得。昔あった物売りの声など最近はなくなってしまったことも認識した。ただ音を科学的に分析した論述は中途半端だ倍音とかわかりにくく期待を裏切られた。周波数の性質などもっと詳しく初心者にもわかるように説明して欲しかった。2023/01/09
yyhhyy
1
音に関するあれこれ。コラム集2022/04/24
5256
1
幅広く網羅されていてこれ1冊あれば困らなそう。難しくて読み飛ばしてしまう部分もあったけれど、いつか必要になった時に根拠として利用するなどしたい。音楽は抽象的なイメージだけれど、ここまで科学的に表現できるのですね。 マイルスデイビスのマイルストーンズで教会旋法が復活。スカボロフェアやエリナーリグビーなどはドリアン旋法。47(ヨナ)抜き音階は蛍の光、アメイジンググレイス、家路、上を向いて歩こう、にんじゃりばんばん。2022/03/10