出版社内容情報
国や地方公共団体が保有するオープンデータは、防災や環境対策だけでなく、新事業の創出や地域経済の活性化にも期待されています。また、オープンソースソフトウェアの「QGIS」を使うことで地理情報が可視化され、さらなる活用が見込まれています。そこで本書では、各組織の担当者が一から学べるように、地理情報の基本から収集したデータの扱い方、さらに具体的な防災地図や年齢別人口分布図などの作り方まで解説しています。改訂版となる本書ではバージョンアップしたQGISに対応し、最新のツールやWebサービスも紹介しています。DVD-ROM付。
内容説明
防災に役立つ地図、年齢別人口分布図、国内外の山岳表現、カッパ出没マップ…公共データなどの活用を促進する「オープンデータ」と公開地理データを組み合わせて、オリジナル地図を作ろう!
目次
1 地図情報/オープンデータの基本を理解する(地理空間情報の基本;オープンデータの基本 ほか)
2 データを準備する(オープンデータを使う;代表的なファイルフォーマット ほか)
3 基本となる地図を準備する(身近な地域の地図を作成する;世界地図を作成する ほか)
4 テーマを決めてデータを可視化する(防災/減災/安全に役立つ地図を作成する;年齢別人口分布図を作成する ほか)
5 データを出力する(印刷する;QGIS以外の魅力的なツール)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
20
QGISで各種オープンデータを活用して地図を作ろうという本の改訂版。2018年9月が締め切りだったようで添付DVDはQGIS3.2と基盤地図ビューワーしか入ってないけど、本文はそのQGIS3.xに基づいた説明なので現状ではこれを見ておくしかないだろう1冊。QGISの3.xのドキュメント類はまだ翻訳されてないのでまとまった日本語の解説としてもお役立ちだと思う(つか、それ目当てだったりした(w)。今まで気が付かなかったオープンデータなんかも紹介されているので自分のこの界隈への理解を再確認するのにもぜひ。2019/02/11
mopinfish
0
QGISの簡単な使い方は講習やWeb教材で学んだけれど、まだ実務では使いこなせない、という人におすすめです。GISの基礎からQGISの使い方、応用まで必要な知識が体系的にまとまっているという印象です。QGIS本としては「業務で使うQGIS」よりもコンパクトにまとまっているため、冒頭にあげたような初心者の方が次の一歩を踏み出すのに最適な本だと思いました。特にパートⅣ「テーマを決めてデータを可視化する」の各章は防災マップや標高図など実践的で自分で演習してみるのに良さそうに思いました。2022/04/23
-
- 和書
- 鳥類学者のファンタジア