出版社内容情報
■デジタル時代の企業変革を牽引するCROの改革リーダーシップ
本書の著者である富士通執行役員副社長CROの大西俊介が2023年4月から就任した「CRO(最高収益責任者=Chief Revenue Officer)」。この役職は、IBM、SAP、セールスフォースといった世界的IT企業や急成長するスタートアップ企業が戦略的に配置し始めており、企業成長の要となる変革リーダーの職責として国際的に注目を集めています。
「単なる営業の親玉と誤解されがちですが、本質は全く異なります。顧客と企業の接点すべて―製品開発からビジネスモデル、組織体制、人材育成、顧客戦略まで―を顧客価値の最大化という視点から抜本的に変革するのがCROの使命です」と大西は話します。実際に大西は、2019年の富士通への再入社以降、時田隆仁社長CEOが主導する「時田改革」の実行役として、富士通を根本から変革する様々なプロジェクトを推進してきました。
コンサルティング新事業「Uvance Wayfinders」:デジタル時代の変革を支援し、社会課題解決へと顧客を導く顧客フロント新機能の構想と立ち上げ
事業ポートフォリオの再構築:事業ポートフォリオを社会課題解決型へとシフトする新事業モデル「Fujitsu Uvance」の立ち上げとグローバルオファリングの全面導入
データドリブン経営の導入:予測型経営の実現に向けたデータ基盤OneCRM/OneERP+の導入。準備段階の製品・サービスの絞り込みや現場への浸透と活用に向けた様々な取り組み
開発・デリバリー体制変革:SI系子会社15社の統合と「JGG(ジャパン・グローバルゲートウェイ)/「GDC(グローバルデリバリーセンター)」による国内外一体の開発・デリバリー体制の構築
営業体制の製販統合:顧客の事業をグローバルで支援する「AGM(アカウント・ゼネラル・マネージャー)/GAD(グローバル・アカウント・ディレクター)」体制の導入とこれに伴う従業員の意識改革・行動変容
本書は、富士通という日本を代表するグローバルIT企業が今まさに断行している変革をCROの立場で主導する著者が、その変革の舞台裏を、成功体験だけでなく直面した課題や障害、それを乗り越える処方箋も含めて明らかにし、CROという職責の役割をつまびらかにします。国内IT大手を皮切りに、外資系コンサルティング会社やインド系大手IT企業の日本代表といった多彩なキャリアを積んだ後に富士通に参加した著者だからこそ語れる、企業変革とリーダーシップのリアルな姿がそこにあります。
DX時代の経営者、事業責任者、変革推進リーダーはもちろん、顧客志向のビジネス創造に関わるすべての方々に役立つ、実践的変革バイブルです。
内容説明
日本初!CROの実践知を伝える1冊。富士通変革のラストピース、Wayfinders誕生の舞台裏。
目次
第1章 TIGERの目覚め 緊急営業プロジェクトを行動変容のチャンスに(現実的な目標設定と権限委譲;行動変容とデータドリブン経営への転換 ほか)
第2章 精鋭たちに武器を授ける 経営者と対話できる顧客フロントへ(旧来の製販分離型組織の課題;顧客専任制とパーパスとの関係 ほか)
第3章 世界をより持続可能にしていく パーパス経営が生み出したFujitsu Uvance(海外デリバリーセンターの課題と対策;海外デリバリーセンターをニアショア開発拠点化 ほか)
第4章 水先案内人と未来を創る サステナブル事業をつなぐUvance Wayfinders(Wayfindersのサービス概要;コンサルティング機能を持つ意味と富士通の強み ほか)
対談 富士通の変革とラストピース「Uvance Wayfinders」とは Ridgelinez会長 今井俊哉×大西俊介 富士通副社長CRO(富士通はなぜ変革を必要としたのか;顧客と長期の信頼関係を作る最良の方法 ほか)
著者等紹介
大西俊介[オオニシシュンスケ]
富士通 執行役員副社長CRO、コンサルティング担当。1984年一橋大学経済学部卒業、日本電信電話に入社、NTTデータ、外資系コンサルティング会社などを経て、2013年、NTTデータグローバルソリューションズ代表取締役社長。2017年、インフォシスVice President日本代表。2019年、富士通に入社。2023年4月よりCRO兼グローバルカスタマーサクセスビジネスグループ長。CRO(最高収益責任者)として、フロント組織のガバナンス強化とグローバル横断で顧客のビジネス拡大をリードしている。2025年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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