出版社内容情報
日本の歴史は広報・PRを学ぶ最高の教材!
語り継がれる「ストーリー」が持つエネルギーをビジネスに生かす
不祥事やトラブルを乗り切る「ストーリーテリング」の力
歴史を題材に広報テクニックを学ぶという斬新なアプローチで話題となった『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』から約3年。世界的ソフトウエア企業の日本法人で執行役員を務める現役広報パーソンが再び筆を執った! 今度のテーマは「ストーリーテリング」。
情報洪水の今日、企業が発信するニュースや広告が次々と世にあふれ、あっという間に忘れ去れてしまいます。そんな時代にあって、人々の心に残り、共感を得て行動を促すような情報も存在します。これこそが「ストーリー」で、著者は「単なる『お話』ではなく、世の中を変える、他人の行動を変えるという意図を持って語られる物語で、かつ拡散力があり、自己増殖能力を持った物語」と定義づけます。そんなストーリーを狙って生み出す「ストーリーテリング」の仕組みについて、日本の歴史を使って広報的視点で痛快に解き明かしたのが本書です。
「歴史物語というのは、誰かが語り継ごうという意思を持っていたわけでもないのに、数百年もの間、いわば勝手に語り継がれてきました。そしてその間に読み物、芝居、あるいは映画やテレビドラマなどに形を変えて自己増殖し、むしろ物語の魅力は増大すらしています。歴史は最高のストーリーテリングの参考書なのです」
本書ではわくわくするような歴史の物語を題材に、現代のビジネスにおける「ストーリーテリング=物語を紡ぐ」の技法を探り、ストーリーテリングが持つ莫大なエネルギーをビジネスに生かす方法を示します。採用したエピソードは誰もが知るなじみ深いものばかり。まさに本書の根幹を成す、語り継がれてきた優良な「ストーリー」が教材です。それを生み出し、人々に紡がせることに成功した「広報の天才」こそ、現在の日本を築き上げてきた歴史に名を残した人物たちに他なりません。本書で広報やPRに対する新しい視座を獲得し、ストーリーテリングを武器に効果的な情報発信にお役立てください。
内容説明
石田三成が怒りの「文春砲」。明智光秀になくてパナソニックにあるもの。信長のKPIがきつ過ぎる。不良品大量発生で揺れる縄文の土偶メーカー…。広報は歴史に学べ!不祥事やトラブルを乗り切る「ストーリーテリング」の力。抱腹絶倒の32エピソード。
目次
第1章 歴史の運命を決めたストーリーテリング(ふるさと納税と秀吉の「刀狩り」の共通点―共感を呼ぶストーリー;ニュース視点で見た源平合戦―指示役と実行役の頼朝、義経兄弟 ほか)
第2章 危機対応のストーリーと失敗の広報(信長は謝罪会見をすべきだった?―戦国大名の危機対応;比叡山のリスクマネジメント―危機対応のチェックリスト ほか)
第3章 時空を超えたPRの天才たち(『少年ジャンプ』の主人公のような上杉謙信―好敵手との関係で価値を向上;真田幸村のとがりまくったメッセージ―「挑戦者」というブランドストーリー ほか)
第4章 現代を先取りしたPR(キャズムを越えた堺の鉄砲―BtoB商材のストーリー作り;YouTuber的歴オタの水戸黄門―楠木正成のコンテンツをバズらせる ほか)
著者等紹介
鈴木正義[スズキマサヨシ]
アドビ執行役員広報本部長。ホンダランド(現ホンダモビリティランド)、古舘プロジェクト、メンター・グラフィックス(現シーメンスEDA)などを経て、2004年よりアップルにて本格的に広報専門職のキャリアをスタート。Final Cut ProやiPhoneの広報を担当。2011年からはNECパーソナルコンピュータとレノボ・ジャパン広報。2022年9月からアドビ執行役員広報本部長。社会人ラグビーチームクリーンファイターズ山梨でも広報を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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