公共の未来―2040年に向けた自治体経営の論点

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公共の未来―2040年に向けた自治体経営の論点

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  • サイズ 46判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784296205660
  • NDC分類 318
  • Cコード C0036

出版社内容情報

意識改革と業務改革でつくる「新しい公共」

2040年には団塊ジュニア世代が高齢者の仲間入りしますます少子高齢化が進み、2050年までに全国で744の自治体が消滅の危機にあるとも言われる日本。高齢者対応はもちろん、自然災害の増加もあって行政の仕事も増え続けている。自治体職員が今後大幅に増える見込みはなく、このままでは自治体消滅も現実味を帯びてくる。
こうした深刻な状況を乗り切るためにすべきこと、それは「新しい公共」をつくることである。これまで「公共」と「行政」はイコールだった。しかし社会問題が複雑化・増大する中では、問題の解決を行政だけに押し付けるべきではない。行政以外のプレーヤーが公共サービス維持に参画するといった仕組みや世界観をつくるべきである
自治体も変わっていかなければならない。職員の仕事の仕方は従来の「手続き処理型」から「問題解決型」に変える必要がある。つまり、上から言われた仕事をミスなくこなすという「お役所仕事」から、あるべき姿と現状のギャップからその原因を探り出し、それを解決するというサイクルを回すような思考プロセスへと変えていかなければならない。
一方、自治体の幹部にも意識改革は不可欠だ。これまでの「ハコモノ行政」から「パーパス行政」への変革が必要である。それは職員のエンゲージメントとロイヤルティの向上にもつながる、重要な「経営改革」である。
本書は、新しい公共、新しい行政を実現するために今何をすべきか、どう変わればいいのかを伝える、高い志を持った自治体職員への熱きメッセージである。

内容説明

「手続き処理型」から「問題解決型」へ僕らなら変えていける。意識改革と業務改革でつくる新しい公共。高い志を持った自治体職員へ送る熱きメッセージ。

目次

序章 いま行政に何が起こっているのか―志の高い若手職員が辞めていくという現実
第1章 未来予測1 「社会」はこう変わる―2040年に直面する変容の数々
第2章 未来予測2 行政との「関係性」も変わる―様々な関係の変化が行政にどう影響するのか
第3章 改革の処方箋「組織・業務」編―経営戦略・経営視点が新しい文化・風土をつくる
第4章 改革の処方箋「人」編―これからの自治体を担う「人」の育て方
第5章 地域に寄り添う“主役”として―高い志を持った“行政”は地域創生の要
終章 あとがきにかえて

著者等紹介

古見彰里[コミアキノリ]
1977年生まれ。2001年に朝日アーサーアンダーセン(現PwCコンサルティング)に入社し、公共機関や民間企業に対する業務改革やデジタル化支援のプロジェクトを手がける。2010年、グラビス・アーキテクツを設立、代表取締役に就任。2021年にHD体制へ移行。公共機関向けに、コンサルティングにとどまらない総合的な社会問題解決に資する事業展開に取り組む。2008年より北海道大学経済学部にて非常勤講師を務め、「コンサルティング業務論」、「公共経営論」の講義を行う。2019年より札幌市の市政アドバイザーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Go Extreme

2
共につくる公 問題解決型への転換 消滅可能性自治体 職員の承認欲求 需給バランス崩壊 災害大国の現実 AI時代の行政変革 コンシェルジュ型行政 若手世代の未来創造 民間連携による課題共有 祭りと防災の密接関係 民度による公共左右 人的資本行政へ転換 児童虐待死の教訓 DXの組織論的視点 公務員人気の低下 褒め合う組織文化 パーパス行政導入 中間管理職の浸透力 倫理観による地域改善 希望ある子供時代創造 手続き処理型からの脱却 スマート自治体転換 縦割り行政弊害克服 VUCA時代対応力 終身雇用メリット活用2025/05/27

けいちゃん(渡邉恵士老)

2
「公共」をよりよくし、新しい「公共」を作っていこうという、理念としては素晴らしい本です。 プロジェクトマネジメント、DX推進の外部人材活用など、自治体がやることは多いです。 本書の想定読者は地方自治体の職員とのことですが、自治体職員と一言でいっても様々あり、本書の著者のように公共組織向けのコンサルティングを行っている会社など、公共組織の周辺にも、「公共」に関わる人がたくさんいます。 それらの広く自治体職員や公共サービスに関わる人など、公共に関わる方向けの本になっているかと思います。2024/12/08

中村蓮

0
森羅万象担当ではないが、行政が公共のリーダーとして存在意義を考えなくてはならないという主張。参加型の社会になるため、良かれ悪かれ(今のところ悪いことしか起こっていないけれど)選挙ではオールドメディアの影響が弱まっている現在、選挙後も続く公共についても、森羅万象を行政の責任に押し付けてこと足れりとするオールドメディアやオールド識者の影響が弱まっていけばいいと思いました。 2024/12/11

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