内容説明
怪しい人気No.1にダマされない!飛びつかない!賢い消費者、データに強いビジネスパーソンであるために、ランキング・データの正しい読み解き方を身につけよう。よく見かける「顧客満足度No.1!」の広告。実は利用経験ない人が回答しているケースが多発!
目次
第1章 人気No.1にダマされないために
第2章 世界vs日本…国際比較調査の落とし穴
第3章 都道府県ランキングに一喜一憂するなかれ
第4章 「若者の○○離れ」のウソ・ホント
第5章 調査結果は「つくれる」か?
第6章 過去との比較なら調査条件を要確認
第7章 ネットで分かる栄枯盛衰
著者等紹介
小林直樹[コバヤシナオキ]
日経BP「日経クロストレンド」記者。早稲田大学政治経済学部卒業後、日経BP入社。「日経ビジネス」を皮切りに「日経ネットナビ」「日経ビジネスアソシエ」「日経デジタルマーケティング」の創刊に参画。1999年に取材した東芝ビデオクレーマー事件をきっかけに「ネット炎上」現象の分析、執筆がライフワークに。「日経クロストレンド」では、ランキング、データ、調査ものを多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
誘導して作られた根拠に乏しい「人気No.1」にはもうダマされない飛びつかない。豊富な実例を基に、ランキングやデータの読み解き方を分かりやすく解説する一冊。同じ業界を同時期に調査したのに1位が全く別になってしまうからくり、世界と日本の国際比較調査の落とし穴、たびたび話題になる都道府県ランキングの実態、転出超過に陥った東京23区の背景、「若者の○○離れ」のウソ・ホント、同じホテルがビジネスホテル満足度で1位と最下位を取る調査方法の観点など、どういう観点でその調査が行われたのか冷静に判断する必要を痛感しました。2023/07/31
Mirror
14
最近見ることの減ったNo1。情報過多の波の中で数字のもつ意味は大きな存在であったが、統計の取り方や表し方で大きく変わる事を知った。最後は自分で考えていかなければならない。2023/07/25
turtle
11
最近も消費者庁から景表法違反でイモトのWiFiや住宅の飯田グループの満足度NO.1という根拠のない広告について報道されていましたが、そういった恣意的なアンケートや広告、報道といったものの実例たっぷりの本書は、普段から「本当かな?」と感じていたことへの裏付けとなり、読んですっきりしました。2024/05/03
TAKA0726
9
利用経験なしの調査モニターが回答し人気・満足度NO.1は「結論先にありき」、サブスク広告1号タレントはロンブー淳、諸外国と比べ日本はダメは日本人のクセの普通が真ん中を選択するから。最近では11段階アンケートのNPS調査でマイナスが当たり前の改善の方向へ。都道府県の魅力度は観光意欲と一致、愛媛県は30人中22人彼氏がいないからまじめ全国一。選挙投票率改善は複合商業施設証明書提出で抽選会、自治体対抗戦、唯一正しい調査方法はなく、タイミングも課題でプレミアムフライデーが定着しなかったのは月末金曜日の日取り設定。2023/08/12
乱読家 護る会支持!
6
我々はついつい調査会社や企業、マスコミの出した「調査の結論」を信じがち。 しかし、そのような結論は、目的・意図を持ったものであり、時に恣意的であるようです。 データの見方や比較方法が適切かどうか、調査母集団が適正かどうかなども見ていかないといけないようですな。 騙されずに生きていくことは、ホンマに大変です。2023/12/21
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- 和書
- さりとて、落語家