1100日間の葛藤―新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録

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1100日間の葛藤―新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録

  • 尾身 茂【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 408p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784296202553
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

政府・新型コロナウイルス感染症対策分科会会長、唯一のコロナ手記。

著者は世界保健機関(WHO)で西太平洋地域事務局長を務め、同地域のポリオ撲滅やSARS制圧に尽力した感染症対策の専門家だ。中国・武漢市で謎の感染症が発生したという話を聞いたときから「日本での感染拡大は時間の問題だ」という危機感を抱いていた。

政府・厚労省に感染症対策の専門家は少なく、2020年2月に入って立ち上がった専門家助言組織では国がしようとしている政策について意見を聞かれたのみ。このままでは対策が間に合わないと「ルビコン川を渡る決意をした」。専門家たちは土日などに集まっては手弁当で勉強会を開催し、対策の提言を出した。その数は3年間で100本以上になった。それらの提言の裏に、葛藤があった。

疫学データが足りない、政府と専門家の役割分担が不明確、社会経済活動と感染対策のバランスは? 一般医療とコロナ医療をどう両立するか。人々の価値観が多様で、唯一絶対の正解はない中で、どう社会の共通理解を見いだすか……。

新型コロナ・パンデミックは日本社会に様々な問いを投げかけた。

専門家のまとめ役として新型コロナ対策の中心にいた著者が、新型コロナの1100日間を自身が抱いた葛藤とともに振り返る。

内容説明

政府・分科会長唯一のコロナ手記。100年に一度の感染症危機が日本社会に投げかけた問い。100の提言の裏に100のドラマ。

目次

第1部 パンデミックと専門家(葛藤の始まり;専門家とは?;専門家の最も重要な役割)
第2部 提言の裏にあった葛藤(試行錯誤;長期戦の覚悟;緊急事態宣言の発出を避けたい。しかし…;史上初の無観客五輪を提言;八方ふさがり;これまでと全く異なるオミクロン株の出現;日常に戻す議論;異なる景色;日本はエンデミック化に向かうか)
第3部 新型コロナが投げかけた問い(未知の感染症ゆえの苦労;政府との関係における難しさ;誰が市民に伝えるのか;葛藤の果てに)

著者等紹介

尾身茂[オミシゲル]
1949年生まれ。自治医科大学卒業(第1期生)。医師、医学博士。伊豆諸島や都内での地域医療などを経て、90年から世界保健機関(WHO)に勤務。99年WHO西太平洋地域事務局長。2009年帰国。独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)理事長などを経て2022年公益財団法人結核予防会理事長。2009年政府の新型インフルエンザ対策本部専門家諮問委員会委員長。2020年2月、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード構成員、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議副座長。2020年7月~2023年8月、新型コロナウイルス感染症対策文科会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Willie the Wildcat

76
前例・正解の無い混沌の中で迫られる選択や判断、故の”ルビコン川”。胆力!究極の問い「命の選択」など、本質が問われ、大なり小なりの分断を生む。第二部に滲む緊迫感、当時私自身の回りに発生した出来事が脳裏に蘇る。印象的な『6つの提言』。日本版CDCの2025年設立は吉報も、各種インフラ整備が「喉元過ぎれば」状態となるのだけは勘弁して欲しい。危機管理など、ビジネスの観点でも有用なLL多々。透明性と行動変容Comm.は最たるモノ。利益相反や矛盾言動は、常日頃求められる視点。改めて医療関係者の皆様に感謝。2023/10/13

とくけんちょ

55
最大級の国難に立ち向かった専門家たちの葛藤に触れてみたくて手にとった。正解のない状態で対策をとることの難しさやその中でも専門家は意見を出さなければならないこと。そこには共創的コミュニケーションが必要だと。組織が大きくなればなるほど、すべてのステークスホルダーに理解を得ることは困難。自分の仕事が、将来における歴史の検証に耐えられるか。そんな仕事がしてみたい。2024/01/14

kitten

16
新刊で購入。コロナ対策専門家、分科会会長である尾身さんの回顧録。まずは、3年半、お疲れさまでした、と言いたい。自説を曲げない専門家に激しく意見する一方で、政府に対しても粘り強く交渉する。こんなことをよく3年半も続けたものだ。日本が欧米と比べて比較的少ない死者数で切り抜けたのは、間違いなく尾身さんの偉大な功績。しかし、経済としてはどうだったのか?最終的には価値観の問題になり、決断は民意を背負った政治家が下すべき。願わくは、これで終わりにせず、次のパンデミックに備えるための検証をしてほしい2023/11/05

koke

15
日本のコロナ禍において最も幸運であったことは尾身先生が存在したことだと思います。WHOで感染症対策の陣頭指揮をとったキャリア、能力ももちろんです。がそれ以上に、行政府、市井の人々、そして専門家間において、これほど粘り強く相手を尊重しながらコミュニケーションをを続けることの出来た人物はいないでしょう。赤裸々に振り返っているようでいて、政府とのやりとりについては抑制した部分も多々あるのだろうと思います。苦しんだのは責任の所在がどこまでもはっきりしなかったことでしょう。日本の宿痾でしょうか。2024/12/02

すくすく

13
コロナ禍で医療専門家として記者会見でよくお話しされていた尾身さんを中心とした専門家チームのみなさんの苦闘の歴史。後世の公衆衛生に関わる政治、行政、一般の方に対する実地の資料としてまとめられたのだろうと推察される。尾身さんは文系の学部を経て医学部を卒業後、僻地医療で経験を積み重ねWHOに行ったという異色の経歴の持ち主であることをこの本で初めて知った。政治と行政と医療専門家との間に深い温度差があることがその時々の出来事から窺えた。2024/11/30

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