出版社内容情報
こんな時、医師と患者はどう向き合えばよいのか。医師は患者の思いをどのように受け止め、どんな言葉を掛けるのか──。日常診療の中で直面する様々な場面において、医師と患者が対等な人間として「共に歩む」ための心構えを、哲学者でありアドラー心理学を解説したベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見一郎氏が、医療機関でのカウンセラーとしての経歴や、心筋梗塞治療を受けた患者としての経験なども交えつつ解きほぐします。
内容説明
『嫌われる勇気』著者が解きほぐすこれからの医師患者関係。
目次
第1章 患者と信頼関係を取り結ぶ(患者の本心を引き出す医師の「聞き方」;患者から正確な情報を聞き取るために ほか)
第2章 薬を正しく使ってもらうために(「これは強い薬ですか」と尋ねる患者の本心;「副作用が怖い」という患者が抱える思い ほか)
第3章 困った患者にどう向き合うか(不確かな知識を鵜呑みにする患者;医師や治療に過度な期待を抱く患者 ほか)
第4章 伝えづらい内容の語り方(不本意な結果を患者にどう伝えるか;包み隠さず説明するのはなぜ難しいのか ほか)
第5章 患者と共に歩む心構え(医師は患者をほめてはいけない;セカンドオピニオンの相談は患者からの信頼の証 ほか)
著者等紹介
岸見一郎[キシミイチロウ]
1956年、京都生まれ。哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門である西洋古代哲学と並行して、アドラー心理学を研究。精力的に執筆・講演活動を行っている。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(古賀史健と共著、ダイヤモンド社)、『ほめるのをやめよう』『叱らない、ほめない、命じない。』(日経BP)、『ゆっくり学ぶ』(集英社)、『泣きたい日の人生相談』『人生は苦である、でも死んではいけない』(講談社)、『今ここを生きる勇気』(NHK出版)、『孤独の哲学』(中央公論新社)など。訳書に、アルフレッド・アドラー『個人心理学講義』『人生の意味の心理学』(アルテ)、プラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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