出版社内容情報
江戸時代初期の実相に迫る、歴史ミステリーの傑作!
時は四代将軍・家綱の世。天下をゆるがした島原の乱の余燼がくすぶり、幕藩体制が盤石ではなかった時代。公儀の執拗な締め付けに苦しむ豊後・岡藩の第三代藩主となった中川久清が、山中で不思議な娘と出逢う。行方をくらませた娘を探し求めるうちに「中川の誇りを貫いてくれ」と言い残して逝った先代が秘してきた切支丹庇護の痕跡が次々と露わになり、祈りの場に娘の姿を見つけた時、久清の運命は大きく変わり始める。やがて自らの出生にまつわる壮大な秘密も明らかになっていき――なぜ大名はくじゅうの山に登ったのか? 見えない敵と戦ってきた大名が目指した理想郷とは?
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
27
江戸時代初期の九州・岡三代目藩主中川久清が主人公の歴史小説。日本経済新聞連載時に読了。江戸初期の大名間の人間関係が興味深かったが、細切れ読書でストーリーがなかなか脳内に定着しなかった印象。書籍化をきっかけに再読したい。備忘として記録。 2025/10/18
Sosseki
0
家族や部下に恵まれた殿様、きっと部下思いで優秀だったのだろう。結末は驚かされたが、良かった。
かいざん
0
日経新聞の連載で読みました。山をやるので大船山もたまに登るので、岡城や大船山周辺の地理的状況が分かるので、凄く分かりやすかったです。おかげで、話の内容もすーっと入ってきて楽しめました♪2025/10/19
うなぎねこ
0
日経小説に連載時に読む。2025/04/30




